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介護のプチ知識!ニオイ編
介護をしていく中でニオイに悩ませれることがあると思います。 俗にいう「尿臭」です。布団やシーツ、衣類に付くとなかなか取れません。たとえ尿が漏れていなくても、こもってしまうニオイもあります。
また、尿だけでなく便、嘔吐物もそうです。介護をしていると洗濯が増えて精神的にストレスになることもあると思います。 ただ高齢になり介護が必要な状態になって、自分では思うように体も動かせません。 負担に思うよりも洗濯のコツをつかんでニオイを取っていきましょう!
ニオイは早い対処で変わる!
そのままにして置くと、尿の成分が分解されてニオイのもとになるアンモニアが発生します。早めに洗うことで取れやすくなります。 尿は水溶性なので水で洗い流すことができます。そのままにして布団や衣類に沁み込んでしまうと、シミや黄ばみになって汚れが取れにくくなります。
尿はアルカリ性なので酸性の洗剤を使用します。 一般的な洗剤は弱アルカリ性のものが多いので、酸性の洗剤を用意しておきましょう。
また、黄ばみ防止には漂白剤を使って汚れを落とすとともに除菌します。 漂白剤には塩素系と酸素系の2種類があります。
塩素系は洗浄力が強いですが、色や柄も落としてしまうので白物に向いています。
酸素系は、塩素系よりも洗浄力が柔らかなので色柄物の汚れ落としに向いています。洗濯するもの色で使い分けると良いでしょう。
尿や便のついた衣類、シーツの洗濯の方法
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洗濯をするときは、まずゴム手袋をします。汚物のニオイがつかないためと、尿や便、嘔吐物からの感染を防ぐためです。
1.固形物を取り除く
洗濯する衣類やシーツなどに便や嘔吐物が付いているときは、洗う前に固形物をティシュやへらなどを使って取り除きます。 押し付けないように注意して取り除いてください。 押し付けると布目に入って落ちにくくなってしまいます。取り除いた汚物はトイレに流してください。
私の経験では、こびりついていないときは、便座のところで揺すると落ちるものもありました。その後取りきれない部分をティシュやへらなどで取っていました。布に密着させずにとることも試してください。
2.つけ置き洗いをする
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放置してしまうと頑固な汚れになることもあります。 そんなときは「つけ置き洗い」が効果的です。
尿のニオイを取るにはクエン酸が一番!洗濯してもニオイが残っているときにクエン酸がよく効きます。クエン酸は酸性なので、アルカリ性のアンモニアを中和して、ニオイを摂ることができます。
クエン酸は水200mlに小さじ1杯のクエン酸を加えて「クエン酸水」を作り、衣類や布団、シーツなどに吹きかけてます。水分をよく吸い取ると、しつこいニオイが抑えられます。
3.洗濯するときはぬるま湯で!
ぬるま湯(適温50℃)がおススメの温度です。 熱湯で洗濯すると繊維は熱に弱いのでボロボロになる可能性があります。 温度が高いと良く落ちる、殺菌できると思いがちですが、熱湯は尿に含まれるたんぱく質が固まって汚れが落ちにくくなってしまいます。
お風呂の残り湯を使用する場合は温度はほぼ適温だと思います。 しかし、雑菌が含まれている場合があるため、洗いのみに利用し、すすぎの利用するのはやめましょう。
雑菌で部屋干しのときにでる「あの嫌なニオイ」が出る原因にもなります。雑菌を消毒するときは、バケツに50℃くらいのお湯を入れます。 シャワーや蛇口から温度設定して出すと早くできます。
洗濯のときは熱湯ではなく、50℃くらいが適温です。ニオイの気になる衣類やシーツなどを入れて30分間置きます。 その後は通常に洗濯機で洗濯してください。ほかのものと混ぜても問題ありません。
4.コインランドリーを利用する!
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汚れた衣類や布団を家で洗いたくない、洗濯機の容量が小さくて布団が洗えないときなどにコインランドリーを利用することがあると思います。 コインランドリーは、不特定多数の方が利用します。 マナーを守って利用しましょう。 まず、汚れが付いているところを部分洗いしてからコインランドリーに行きましょ。
5.まとめ
汚れたものは早く洗濯することがおススメです。 汚れを放置してしまうと、シミや黄ばみ、ニオイも染み付いて落ちにくくなってしまいます。雑菌が繁殖して、更なるニオイの元になります。
衣類だけでなく、シーツや布団は洗濯が大変です。自宅の洗濯機で洗える家庭は少ないのではないですか。 防水シーツを二重にするなどして予防しましょう。自宅の洗濯機で洗える量ならばコインランドリーに行く時間も節約できます。
介護になると、毎日何度も洗濯機を回すことになります。 でも、小まめに洗濯することで、汚れやニオイを抑えることができます。 清潔に使用するために頑張りましょう!!