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育児休業の終了時期について

こんにちは。みやぎ開業準備中です。

先ごろ勤務先の顧問の会社の人事担当者から相談がありました。
「現在夫婦(社内結婚していらっしゃいます)で育児休業を取得している社員から、子が1歳時点で保育所に入れなかったら、夫婦で1歳6か月まで育児休業取得できるか聞かれたが取得できるのか」というものです。

回答としては子が1歳時点で保育所に入れなければ、法律上の延長要件に該当するので、ご夫婦で子が1歳6か月まで育児休業を延長でき、雇用保険から育児休業給付金(支給率50%)も支給されます。

このような例はレアケースだと思うので、現状で男性の育児休業はどのくらいの日数を取得しているか調べたところ下記の報告がありました。

令和5年度の育児休業取得率と取得日数

「令和5年度男性の育児休業等取得率の公表状況調査」によれば、男性の育児休業取得率は46.2%でした。具体的には、前事業年度に配偶者が出産した男性労働者がおり、同年度に育児休業等を開始した男性労働者の数を集計しています。また、男性の育休取得日数の平均は46.5日で、育休取得率と平均取得日数には弱い負の相関があります。一般的に、2週間未満の育休が最も多く、全体の約50%を占めています

厚生労働省発表より

上記は従業員1000人超の企業に対して育休取得率を公表しなくてはならなくなってから行ったアンケートによるものなので、中小企業を含めると取得率や取得日数は下がると思われます。

女性はまずお子さんが1歳になるまで育児休業取得する方がほとんどと思われますが、男性については長期に取得する方はまだまだ少数といったところです。

冒頭の顧問先担当者に対しては「もちろん、保育所に入所できない場合は夫婦そろって1歳6か月まで育児休業を取得できますが、今後育児休業を継続できたとしても最長2歳までです。その後も育児はずっと続いていくので、仕事と育児をどう両立していくのか、ご自身のキャリアについてどう考えているのか、そのご夫婦に確認されたほうがよろしいのでは」とお話しました。

該当のご夫婦が夫婦で育児休業を延長すると申出した場合は断れませんが、いずれは育児休業も終了するのですから、1歳以降は夫婦交互に育児休業を取得して徐々に仕事と育児の両立に慣らしていくといったスタイルも可能なのではと思った次第です。このご夫婦の選択を楽しみに待ちたいと思います。



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