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#8 ワーママのキャリア、私はどの道へ…??


男性後輩が昇進した。

同じ子育て世代、正直、やっぱり男性はいいなぁーって羨ましさと悔しさを感じたのが初めの感想。
ただその人は、いつも私の急な休みにも嫌な顔1つせず、すごく助けてもらっている。その人が昇進するのは納得したし応援したいと思っている。

だからその人がどうとかでなく、これをきっかけに自分はどうキャリアを進めていきたいかを考えた話。

現職場でできる、行きついた結論は
”広い視野をもって総合的に捉えられる療育者になりたい。”


ワーママのキャリアの思い


ワーキングマザー(ワーママ)になって5年たっていた当時、キャリアについて色々な思いに折り合いをつけていた。
・産休育休の空白期間
・育休復帰後、子どもの度重なる体調不良による申し訳なさ、不完全燃焼感
・仕事でも家庭でも、必死なのに何か報われない感

そういった思いは、1人目復帰後よりも2人目復帰後、ワーママ歴とともに自分の中で折り合いをつけていたつもりやったけど、実際後輩が昇進したとなると気持ちがざわざわ…

そこで、このざわざわした気持ちから、会社員の中でのキャリア路線をいくつか考えた。

そもそもどういう路線があるのか

①上(高さ)のキャリア
②下(深さ)のキャリア
③横へのキャリア

①上(高さ)へのキャリア

 管理職。マネージャー。誰もがイメージしやすいキャリアアップ。役職手当もある。
周りからの評価が必要。今回後輩がこの道へ進んでいったのを見るといいなぁという思いに。
やはりフルタイムや長時間働ける人、仕事優先にできる人が有利に感じる。

②下(深さ)へのキャリア

 専門職。スペシャリスト。狭く深い。
知識や技術のアップデート、ブラッシュアップが必要。
役職はつかないが、”このことはこの人に聞いたら間違いない!”という信頼感がある。

③横へのキャリア

 ジェネラリスト。広くそこそこ深い。
幅広い知識と視野が必要。またいろんな人とのやりとりなど、知識だけじゃなく人間関係も横断的。

療育現場に当てはめると…? 

①上へ:管理職として施設の方向性を決めマネジメントをする

 私の職場では、どの職種でも昇進できる可能性がある。保育士、支援員、PT・OT…
管理職になると、マネジメントの仕事が増え専門職の仕事が減る。
元々PT・OTだったけど、管理職になり単位を取らずPC業務や外への業務になることも多々ある。
時には、休んだセラピスト職員のピンチヒッターとしてすることもあるが、利用者さんとの関わりもグンッと減っている印象。

②下へ:医療・保育専門職として知識・経験を積む

セラピストのキャリアアップとして考えた時に真っ先に思いつくのは、
「利用者さんのパフォーマンスを少しでも上げるために、いっぱい勉強して知識・技術に磨きをかけよう。」
とスキルアップを考えることが多いと思う。


③横へ:療育専門職として、総合的な療育を行う。

「療育」と一言で言っても、さまざまな分野がある。
 ・遊び(保育)
 ・姿勢・運動
 ・コミュニケーション
 ・生活(食事、トイレ、服の着脱、睡眠リズム)
 ・精神・心理(認知面)
 ・栄養面
 ・医療面(体調、医療的ケア、薬)
 ・家族(兄弟)支援
 ・施設支援(保育所・幼稚園・学校)…

それぞれ専門職がいるのが多い。保育士、Dr・Ns・セラピスト、公認心理士、栄養士…

②の深さを極めるキャリアは、そういった専門職を極めるという方向だが、③の横へのキャリアは、上記の様々な分野を広い視野で見て利用者さんの総合的に現状を考える役割だと考えている。

じゃあ私はどうしたいか

今回後輩が昇進して気持ちがざわざわした。羨ましさや悔しさ。
でもそれって、私は上に行きたいのか?家庭を持っていても仕事優先にできるのがいいなぁと思ったのか?周りや上から評価されたのがいいなぁと思ったのか?

何にいいなぁと思ったのか細かく考えていた。
強弱はあるがどれも当てはまる。

私の場合、
周りや上から評価されていいなぁ>家庭を持っていても仕事優先にできるのがいいなぁ>>>>>上に行きたい だった。

あー、そうか。私は周りから認められたいんや。
そういえば元々私、周りからどう思われるかがすごく気になる性格やわ。
気にしすぎてラインも考えまくってすぐ返されへんし、人見知りやし、弱みも人にすぐ出されへんし…

そう思ったと同時に、
「”周りから評価される”これは私にはどうにもできない範疇(はんちゅう)や。このことを考えることは手放そう。
自分がやりたいことを深堀りして、やり進めて行って、結果的にもし周りに認めてもらえたら万々歳やな。」
と、何か肩の荷が軽くなった。
仕事、家事、育児…全部やっていて、時間も体力も限られているし、全部完璧にやるんは無理ですもん。

それなら、私は姿勢・運動面だけじゃなく総合的に子供たちを見れるようにしたいし、保護者支援・兄弟支援もしたい。
障害を持っている子供たちも、希望すれば幼稚園や保育所に通えるようになったらいいな(今は断られることが多い)。
と、やりたいことが明確になってきました。

私は、”小児理学療法のスペシャリスト”よりも”肢体不自由児療育のジェネラリスト”になりたい!

まとめ

・キャリアは上方向だけじゃない!下方向、横方向もある!!
・上方向は、周りの評価が必要。それは自分ではどうしようもできない。
・自分が進みたい道は、自分ができることの中では何かを深堀りしたら、肢体不自由児療育のジェネラリストになりたいと気づいた。
・やりたいことをやっていって、周りに認められたら万々歳!
・家事、育児、仕事…限られた時間・体力でやっているんだもの

おわりに


今回、キャリアを3本柱で書きましたが、もちろん重なる部分は多くあると思います。
専門職として研鑽していたら管理職になった、療育者として広い視野で見ていきたいけど元々の幹となっているPTとしての専門分野の深さも大事、など。

そして今考えたことが、5年後10年後には変わっているかもしれません。
でも今進みたい道が明るくなって、少し遠くまで見えるようになりました。
次できることは、行動に移していくこと。

ayami

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