現在宮城風土記#10:仙台市地下鉄南北線


仙台市地下鉄南北線

仙台市交通局の地下鉄路線。泉中央駅から富沢駅の14.8kmを結ぶ。軌間は1067mm。1987年に八乙女-富沢駅間が開業し、1992年に泉中央駅まで延伸した。地下鉄と言いつつ、泉中央~黒松駅間は地上に出るし、八乙女駅に至っては高架駅である。2024年度から新型車両が導入予定。

仙台市地下鉄南北線路線図

1000系/1000N系

仙台市交通局南北線で導入されている鉄道車両。4両編成で軌間は1067mm、電気方式は直流1500V。1985~1986年に製造され、開業当時から使用されている。2004~2013年に行先表示や室内表示のLED化などの更新工事が行われ、1000N系に改称。外観に緑のラインが入る。

1000N系

3000系

仙台市交通局南北線で導入が予定されている鉄道車両。4両編成で軌間は1067mm、電気方式は直流1500V。車体は銀色で屋根の近くに緑のラインが入っている。2022年から製造開始され、2024年から運転開始、2030年までに1000N系とすべて置き換えられる予定。

駅一覧

泉中央駅

仙台市地下鉄南北線の北の終着駅。1992年に仙台市地下鉄を延伸する形で開通した。泉中央副都心の中心地に立地しており、駅の周辺には商業施設や七北田公園、泉区役所や仙台市泉図書館、バスプールなどがある。バスプールからは泉区各所や富谷市方面へのバスが発着している。

泉中央駅

八乙女駅

1992年に泉中央駅まで延伸されるまでは北の終着駅だった。地下鉄の駅だが旧・国道4号線を跨ぐ形の高架駅という大きな矛盾を抱えている。かつて存在した「仙台鉄道」の八乙女駅もこの近くにあったとされる。周辺には戦後に開発された住宅地が広がっている。

八乙女駅

黒松駅

駅名は泉区(旧・泉市)の黒松団地に由来し、周辺には住宅街が広がっている。地下鉄の駅であるが丘陵の谷間に駅があり、八乙女駅までは地上に出るどころか高架になっている。駅ホームの屋根が開けているため台風の時は雨が吹き込んでくる。地下鉄なのに。

黒松駅

旭ヶ丘駅

台原森林公園の東側に面した位置にあり、崖に駅があるため地下駅ながら駅のホームから台原森林公園を望める。周囲に台原森林公園のほか、仙台市青年文化センター、仙台市科学館がある。駅にはバスターミナルから周辺の住宅団地へのバス路線が発着している。

旭ヶ丘駅

台原駅

台原森林公園の南端に位置している。開業前、構想時点での仮称は旧住居表示から『瓦山』で、鶴ケ谷方面へ伸びる鶴ケ谷線の分岐駅だった。周囲には住宅街が広がっている。また、東北医科薬科大学や東北高校、仙台文学館がギリギリ徒歩圏内にある。

台原駅

北仙台駅

仙台市地下鉄南北線、JR仙山線が乗り入れる駅。1950年まで仙台鉄道の杜北仙台駅、1969年まで仙台市電・北仙台線の電停・北仙台駅前が近くにあったため、旧・仙台市北部の交通の要衝だった。駅周辺に仙台市北部急患診療所のあるエムズ北仙台、仙台市青葉体育館・仙台市武道館がある。

北仙台駅(JR線)

北四番丁駅

勾当台通と北四番丁通の交差点にある駅。駅の南側にはオフィス街、北側にはマンションが林立している。北仙台駅と北四番丁駅間の朝の時間帯は南北線内で最も混雑する区間で、混雑率は首都圏の地下鉄に匹敵する。堤通雨宮町の再開発でさらに利用者が増えそう。

北四番丁駅

勾当台公園駅

駅名は隣接する「勾当台公園」が由来。宮城県庁、仙台市役所の最寄り駅。この駅の建設時に勾当台通と東二番丁通のクランク状の接続が解消された。近くのバス乗り場から市内各地へのバスが発着している。駅から百貨店「仙台三越」に直結している。

勾当台公園駅

広瀬通駅

副駅名は『一番町 中央通り』。広瀬通に沿って駅が設置されている。仙台都心部の真ん中に位置しており、オフィス街のある本町・中央、繁華街のある一番町、歓楽街のある国分町などが近い。また、改札からそれぞれの近くまで地下道が伸びている。

広瀬通駅

仙台駅

東北地方で最大のターミナル駅。仙台市地下鉄、JRの在来線各線、仙台空港アクセス線が乗り入れる。仙台城下町の東六番丁付近に位置し、現在の駅舎は1977年に竣工したもの。西口が「駅前」で東口が「駅裏」だったが、近年は東口も再開発が進んでいる。ちなみに東京駅からはたった3駅である。

仙台駅(JR線)

五橋駅

駅名は周辺の地名「五橋」が由来。かつて仙台市電長町線の停留所があった。周辺はオフィスビルが並んでおり、SS30、河北新報社、仙台トラストシティがある。2023年から東北学院大学五橋キャンパスが運用開始され、利用者が急激に増加している。

五橋駅

愛宕橋駅

広瀬川にかかる愛宕橋近く、愛宕上杉通から昭和市電通りに接続する交差点に近く、姉歯横丁をまたぐ位置にある。かつて仙台市電長町線の愛宕橋停留場があった。駅名は南側で広瀬川に架かる「愛宕橋」に由来する。周辺には住宅街が広がっている。

愛宕橋駅

河原町駅

「昭和市電通り」沿いで「宮沢橋」の近くにある。かつて「仙台市電・長町線」の停留所があった。駅名は周辺の地名「河原町」に由来する。周辺には城下町時代から引き継いだ道筋や、商家特有の間口の狭い土地区画、また古い商家などがが残っている。

河原町駅

長町一丁目駅

副駅名は「市立病院前」。旧奥州街道沿いの広瀬橋の南岸、「あすと長町」の北端付近に駅が位置している。かつて仙台市電長町線の電停が同じ名前でほぼ同じ場所にあった。周辺には住宅街が広がっている。五橋から移転した仙台市立病院の最寄り駅。

長町一丁目駅

長町駅

仙台市地下鉄南北線、JR東北本線が乗り入れる駅。1896年に日本鉄道本線(現在の東北本線)の駅として開業した。「長町副都心」の中心に位置する。JRの線路は高架化されており、高架下には「tekuteながまち」が営業している。「あすと長町」の再開発で利用者が激増している。

長町駅(JR線)

長町南駅

開業前は『鍋田』という仮称で、名取市方面と茂庭方面の分岐駅だった。バスプールから太白区各地へ向かうバス路線が発着している。周辺には太白区役所、ザ・モール仙台長町、ララガーデン長町、地底の森ミュージアムなどの施設や住宅街がある。

富沢駅

仙台市地下鉄南北線の南の終着駅。駅の南に仙台市地下鉄南北線の車両基地がある。「仙台市体育館(カメイアリーナ仙台)」の最寄り駅であり、4月上旬は入学式に参加する学生で大混雑する。駅の周辺は住宅街だが、特に西側は近年宅地開発が進んだこともあって駅の利用者も増えている。

おわりに

実は南北線単体だと黒字。新型車両にはやく乗ってみたい。

更新履歴

2023年11月10日:文章を作成。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?