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日記:もの・こと・人をつないでいく事

久しぶりの日記です。

柏崎真由子先生の港区主催の能楽講座を受講した後、Ako先生のベリーダンス教室 Muyebolandの発表を見に、港区民まつりへ。拠点であるカノンサロンは港区と言ってもかなり渋谷寄りなので普段意識していないですが、港区パワーを浴びた
1日。 お祭りでたまたまディスレクシアの紹介のブースがあり、興味深いお話を伺いました。 全体を俯瞰してもの・こと・人をつないでいく事の可能性を感じた1日。

午前中に受講した能のお稽古。謡いや舞の稽古は初めてで驚く事ばかりですが、例えば舞の型や歩き方一つとっても、ジムに通うぐらい筋トレになるのでは。インナーマッスルをかなり使うように感じます。

過去に筋トレに憧れ、某有名ジムに通った事もあるのですが、”筋トレのための筋トレ”のコツがつかめず挫折しました。何か一連の動きの中で、楽しみながら健康的になる方法はないかな、と思っていて、もちろんフルートを吹くこともその一つなのですが、私の場合、一つの事に集中しすぎる傾向があるので、分散させたいと思って出会ったのが、Ako先生のベリーダンス。能楽講座は、笛の勉強の延長で申し込んで、身体の使い方を学ぶ事は想定外だったのですが、舞の型や謡いの呼吸、間の取り方など、普段の西洋化された日常の身体の使い方とは全く別の新しい視点で身体とコンタクトをとる事が、とても気持ち良い。

能にまつわる身体の動かし方と反応は私にとっては新しい視点ですが、日本家屋の作りとか、私達が日々使っている日本語の文字とか、色々な所からの情報で、この動きは日本の大地に長く馴染んできた動きという事は直観でわかる。

日本の文化の変容は、明治の文明開花で自らした選択した事、第二次世界大戦後に強制的に失われた事、複雑な要素があって一言では語れないですが、情報として”知っている”かどうかというのは大きな違いで、健康的な身体で生き生きと活動するためにジムに行きましょう!という広告は、電車に乗る人だったら見ずに1日を過ごす事もできないぐらい溢れていますが、能の稽古でも相当筋トレになる事がわかったので、わざわざ遠くから発想を持ってくるより、元々私達が暮らす土地にある情報からスタートするのも良いと思いました。

遠くのもの、知らない事の方が魅力的に見える事にも共感するので、どこかよいバランスがあるとよいと思いつつ、今の西洋化された日々の暮らしの中では、元々日本にあるものほうが遠いと感じる事もあります。

そんな事を考えつつ出かけた港区民まつりで、偶然出会った「ディスレクシア」の紹介ブース。知的能力および一般的な理解能力などに特に異常がないにもかかわらず、文字の読み書きに著しい困難を抱える障害で、脳の構造上、文字の認識に困難が伴うものの、全体を俯瞰して捉える能力が高く、普通の人が思い付かない発想や、もの・こと・人をつなげる事を得意とする特徴もあるとの事。

すごく勉強になりました。お話してくださったNPO EDGEの皆様、ありがとうございます。まずは知る事。そこから何ができるか、自分で考える事。色々な事がつながっていく可能性を感じた1日になりました。

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