見出し画像

プロダクト戦略の知識を深める11本_その2│今週読んだ英語記事 Vol.6

その1はこちら↓

この記事の目的:

こちらの記事の中で、Itamar Giladさんのプロダクトロードマップに関する記事が学びになったので、彼の記事をもう少し読むことにしました。
以下の記事中で彼が紹介している、11本の記事を順番に読んでいきます。

「今週読んだ英語記事」マガジンの記事は、私の英語力向上を目的にしています。読まれることより続けることに重きをおいているので、文章の雑さなど何卒ご容赦ください🙇

適切なプロダクト戦術目標を設定する(5/5)

戦術目標の質を高める観点6つ

前回の記事では、「ハイレベルのプロダクト戦略目標から、具体的な戦術目標を設定しよう」という内容を紹介しました。この記事では、戦術目標を設定する際に取り入れるべき観点として、以下が紹介されていました。

  1. 測定可能である

  2. 動かすことができる(プロダクトに手を加えることで、自主的に変化させられる)

  3. 平均値ではない

  4. プロダクトの戦略目標に関連する目標である

  5. 新規ユーザーと既存ユーザーは分けて考える

  6. game的に(意訳:ずるい方法で)動かせない

2つ目の「動かすことができる」という指標は、そういえば「確立思考の戦略論」という本(超良書)でも語られていた気がします。
「Netflixの潜在ユーザーの総数」のような、変えられない・変えるのが相当難しい指標を、そうとは気づかずに目標にしてしまうケースが意外とあるので注意を払うべきです。

3つ目の「平均値ではない」は、読んでて「たしかにな〜〜〜〜〜わかる〜〜〜」と思いました。個人的な経験だと、期末にプロダクトの状況を報告する時に平均値を出して、そのまま次の期の目標にしてしまうって、意外とよくあると思うんです。
でも、実際平均値をそのまま戦術目標としてしまうと、6番のgame的な数値の改善がしやすくなってしまいます。例えばLPのCVRの全体平均を改善するとしたら、質の悪い広告を停止しちゃえば完了ですからね。総売上は下がりますし、尻すぼみになってしまいます。(※広告停止が良い打ち手の場合もありますが)
平均値の目標を検討してもいいけど、その下層の目標として積み上げ的な数字の目標は置くべきだと思いました。

課題・アイデアのリストからプロダクト戦術目標を作る5/6

戦略→戦術→打ち手の検討順に行き詰まった場合

この記事では、戦略からブレイクダウンして打ち手を考えるのに行き詰まった場合の対処法として、打ち手から戦術を考える方法を紹介しています。
具体的なやり方としては、
1. すでに課題として認識されている打ち手や、新しい打ち手をブレストして洗い出す
2.KJ法のように、打ち手を似たものでまとめてその類似点を戦術として設定する
という流れで戦術を決めるということでした。

また一番いいやり方は「戦略→戦術→打ち手」とのことです。
このやり方でやる場合は、改めて、戦術の目標数値を適切に定めるように気をつけないとなと思いました。


各施策の戦術を検討・実行する(5/7)

ハイレベルの戦略目標はなかなか動かない。だからこそ、DHMモデルを作り込むのが重要

記事中では、Netflixが「パーソナライゼーション」というハイレベル戦略目標によってユーザーのリテンション向上を目指していた頃の事例を紹介しています。
ここまでで出てきたNetflixのプロダクト戦略の概観を示すと、下の図のようになります。
緑背景がプロダクトのハイレベルな戦略目標です。

Netflixのプロダクト戦略概観

注目したいのは、オレンジ背景の四角(施策・プロジェクトレベル)と、プロダクトの究極の目標を並べると、内容にかなり差が出来ている点です。
月次リテンションは10年以上かけてゆっくり向上するのに対して、オレンジの施策はおおよそ1年程度で結果が出ます。
この施策間の繋がりを系統立てるために、DHMモデルを使ったり、良い戦略目標を設定する際の観点があったりするわけですね。(詳しくは前回記事

今回の記事はここまでです。読んでいただきありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?