プロダクトを改善課題の優先度を決めるフレームワーク3つ│今週読んだ英語記事 Vol.15
この記事の目的:
今回からは、プロダクトの優先順位付けに関する色々なフレームワークについて調べていきます。
★「今週読んだ英語記事 」マガジンの記事は、私の英語力向上を第一の目的にしています。続けることに重きをおいているので、文章の雑さなど何卒ご容赦ください🙇
North Star Metric(6/6)
超有名指標を改めて見直す
North star metricは日本でもすでに超有名な指標だと思います。その内容や重要性は、PMならほとんどの人が知っているのではないかな〜と思いますが、改めて内容を振り返って見ようと思います。
良いNSMのポイント
良いNSMは、以下の3つのポイントを押さえています。
顧客がプロダクトから価値を享受する瞬間を測定している
現在のプロダクト戦略を表すものである
将来のビジネス成果の先行指標になる
どの項目も非常に重要ですが、個人的に特に意識したいのが1の「価値を享受する瞬間を測定している」というものです。NSMは、例えばPV数などのような、ユーザーが価値を受け取ったかどうか不明な指標は適していません。例えばUber eatsやAmazon freshのようなデリバリーサービスであれば「月次のオンタイムの配達数」のように、顧客が価値を受け取ったといえるメトリクスを設定するのが重要です。
CPSR:本当に解決すべき課題を見つける(6/8)
妄想の課題に固執していないか?
上のTweetの図は、縦軸がユーザーがプロダクトを使ってくれる度合い、横軸が時間です。黒いぐるぐる丸があるところは、大きな施策を打ったタイミングです。プロダクトを改善していても、適切な課題を解決できていなければユーザーエンゲージメントに繋がらず、いつまでたっても良いプロダクトになってしまいます。
より詳細に知りたい方は、このTweetの前後のリプライを見てみてください。(共感できてしまってちょっと胸が痛くなります笑)
このような状況を避けるために、解決すべき重要な課題を特定する手法が”Customer Problem Stack Ranking”です。
CSPRの手順
以下はCSPRを実行する手順です。
※文字量が多かったのでChatGPTで要約したものを自分でブラッシュアップしてます。
Step 1: 質問を書く
CPSRは調査の一種なので、質問が必要です。CPSRの質問は「____についてどのような点がイライラしますか?」というようなものです。CPSRの質問は、アイデアが解決する具体的な問題ではなく、活動に関連するすべての問題を参加者が探索できるように、広範に設定されるべきです。
Step 2: アイデアを問題文に変換する
顧客にアイデアが好きかどうか尋ねるのは良くありません。人々にアイデアについて尋ねると、彼らはあなたの気持ちを傷つけないように「素晴らしいですね」と言うだけです。代わりに、アイデアを問題文に変換し、顧客が「活動の焦点」中に直面する他の問題と比較できるようにします。
Step 3: 周辺の問題文を作成する
同じ「活動の焦点」に関連するが、アイデアには関連しない他の問題文をブレストします。数回のインタビューでオープンな質問をしたり、「痛みのポイント」に関連するブログ記事やフォーラムを読んだりして情報を得ることができます。
Step 4: ターゲット顧客にスタックランクを送信する
ターゲット顧客にスタックランクの調査リンクを送信します。ノイズの多いデータを避けるために、一般的なデモグラフィックではなく、特定のセグメントを選びましょう。例えば、SplitziesのCPSRを子育て中の若い親と学生バックパッカーの両方に送信すると、優先すべき問題が大きく異なり、データが混乱してしまいます。
Step 5: 繰り返す
CPSRを実行する際に重要なことは、最初に見落とした痛みのポイントを発見しながら問題リストを成長させることです。
Step 6: 結果
十分な参加者数を集めたら、すべての問題を重要度の高い順に並べ替えてスタックランクします。
機能単位の課題を量的に扱う
個人的にCPSRのミソは、何を解決すべきかをシンプルに量的に扱っている点だと思います。
CSPRは要するに「この課題を解決してほしい」と言った人の数が多いものを重要な課題としておいています。解決すべき課題を特定する際、よくある手法には1対1のユーザーヒアリングがありますが、この手法はアンケートのような軽いヒアリングを大量に行って量的に扱っているのが特徴的だなと思いました。
PAD:miro製、課題のバックログ的なフレームワーク(6/9)
課題、解決策、Pre-Postを見える化するフレームワーク
PADはProduct Alignment Documentの略で、直訳すると「プロダクトを調整するドキュメント」になります。
内容としては、特定のプロダクトに対して「機会と課題」・「解決策」を検討し、その結果を「ローンチ後の振り返り」で振り返って次に繋げる、というフレームワークになっています。
Miro社では、このPADを各チームが週次で報告するという運用をしていたそうです。
元記事の下部で、4つものサービスでPADのテンプレを付けてくれているので見てみてください
いつもと比べてかなり軽めですが、今回の記事はここまでです!読んでいただきありがとうございました。
来週も引き続き、優先順位付けに関するフレームワークの紹介をしていこう指定校(最後の最後に誤字やんけ 6/10追記)と思います。
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