誰かの人生を支えた本を読みたい~日本講演新聞

日本講演新聞は、「トキメキと学び世界中に」をモットーに、感動した、タメになった、元気が出た、という心が揺るがされた話だけを載せている新聞です。
読んだ方の人生がより豊かなものになりますように…と30年間創り続け、定期購読者は全国に1万人。のべ10万人と感動を共感し合っています。
noteでは特に人気が高く、本にもなっている社説をご紹介します。

 「ステイホーム」という言葉をよく耳にする。昨今の流行り病の予防策として自宅にこもることである。

 「ステイホームの楽しみ方」がネットに出ていた。「特に何もしない。ゆったりと休む」が一番多かった。そして普段やりたくてもできないこと、たとえば「片付けや断捨離」「料理やお菓子づくり」「映画やドラマを観る」が続いた。かつてはあり得なかった「オンライン飲み会」もあった。期待していた「読書」は、やはり少なかった。

 本は、学びや趣味のツールとして、何世紀も昔から数知れない人々の人生を支えてきた。と同時に本を取り扱う本屋も我々の生活に無くてはならない街のスポットだった。

 ところがここ数年、ネット上の本屋で本が買えるようになり、その一方で活字離れが進んだ。加えて電子書籍の登場である。今、街の本屋はこの三重苦に晒されている。

 作家の池澤夏樹氏が監修した『本は、これから』(岩波新書)には、本に関わっている36人のエッセイが寄せられている。タイトルの「これから」という言葉が気になった。その次にどんな言葉が来るのか、と。

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