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まずはお互い知ることから

私が所属している会社にはグループ会社がいくつかある。去年、私が半年間所属していた福井の工場もその一つ。今は本社の品質保証という役割に異動になったが、グループ会社とは品質を通じて日々やり取りをしている。今の業務で関わっているグループ会社は、製品を作る福井の工場と、製品をメンテナンスしている会社(これは全国に5つある)の2つがある。

例えば自動車で言うなら、福井の工場が「トヨタ自動車○○工場」、メンテナンス会社が全国各地にある「○○トヨペット(ディーラー)」という感じだ。

昨年から、福井の工場から出荷される製品の初期不良をメンテナンス会社が見つけて修理するという事例が増えてきた。

メンテナンス会社の人たちからは、

「工場の品質大丈夫か?正確に検査してる?」
「レベルが落ちてるんじゃないのか?」
「こちらも検査するのに神経質になる」
「初期不良をこれだけだされたら仕事にならん」
「本社主導で初期不良を撲滅してくれ」

という言葉をたくさんもらうようになった。
初期不良が続くと、メンテナンス会社と工場の関係は日に日に悪くなっていくのがわかった。メンテナンス会社のイライラはつのるばかり。工場も都度改善はしているが、なかなか上手くいかない。その間に挟まれる本社(私)。

はて、どうしたものかと考えた。

(メンテナンス会社の人たちは工場に行ったことはほとんどないよな)
(どうやって製品が作られるかもあまり知らないかも?)
(作っている工場の人たちのことも知らないはず)
(お互いを知ればもっと相手の立場からモノゴトが見れるのでは?)

私の好きな「知る」と「わかる」、「できる」と「している」の違いを当てはめてみて、全国のメンテナンス会社の人たちに「福井工場訪問ツアーを企画するので皆で福井に行きません??」と投げかけてみた。

これはホントわかりやすい

結果、メンテナンス会社の人たちも忙しいスケジュールの合間を縫って大勢参加してくれた。

前乗りしたため、前日の夜はみんなで食事をしてワイワイ盛り上がり、普段合わない人たちでのコミュニケーションが深まった。仕事好きな人たちばかりなので、話題は日々の改善とミライの話しが多かったが非常に楽しかった。

当日は、工場見学~意見交換会まで内容もりだくさんで、メンテナンス会社側の視点での提案や、工場側からの要望など、お互いを尊重し合った中で「言いたいことが言い合えている」と感じた。

私の理想とするチームは、

・お互いの意見の違いを認め
・言いたい事を忖度することなく言い合い
・仕事の妥協点を高め
・お客さんに貢献しつづける

チームだ。

今回はその一歩を踏み出せたかなぁと感じた。

参加者の方々からも、

・企画してくれてありがとう!
・モノづくりが見れて楽しかった!
・メンテナンス会社も工場も一つのラインだね!
・今度はメンテナンス会社にきてもらおう!

と前向きなコメントをたくさんもらえて、
「企画して良かったなぁ~」とごきげんになった私だった。

久々に飲んだ福井の日本酒はやはり美味しく、
飲み過ぎて二日酔いだったことはここだけの話。



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