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NewsPicksの番組「森岡毅の熱血講義」の中で語られた、”真のマーケターが持つべき「3 つの力」”

こんにちは。STANDの宮原です。

今回はNewsPicksの番組「森岡毅の熱血講義」の中で語られた、”真のマーケターが持つべき「3 つの力」”についてまとめていきます。

森岡毅さんといえば、日本を代表するマーケターです。そんな彼が代表を務める「刀」が総力をあ げて用意したのが、“実践的“ではなく“実戦“で身につける「マーケティング・ブートキャンプ」。「ビジ ネスで結果を出す力」を本気で身につけたい人に向けた、NewsPicks NewSchoolの特別プロ ジェクトです。

本回は「マーケターマインド」をテーマとした講義で、「真のマーケターとは、困難なビジネスでも結 果を出せる人間だ」と語られます。

では、この「困難なビジネスでも結果を出せる人間」になるために必要なことは何か、とはじめに 会場に問いかけます。 すると、「逆境の中でも正しい判断ができる胆力」や、「やりきる熱量」「物事を見極める嗅覚」など さまざまな答えが返って来ます。

これら全てを正解とした上で、森岡さんが挙げたのが次の3つです。

1. 真の消費者理解 消費者の本質的欲求を洞察し、価値を創造する力です。ポイントはどこまで理解できるか、であ るといいます。本来、消費者の行動はほとんどが無意識の中で行われ、行動の本当の理由を消 費者自身は言葉にできていないからです。

ブランドによって、自分の届けたい価値が消費者のどこの本能に刺さるのかを分かっていないと いけません。

それは数値、データを見ただけでは分からないものばかりです。そのため森岡さん自身、過去に 狩猟を経験することで、人間の動物としての本能を身をもって体感する機会を設けたことも語ら れました。

それくらい、全てのブランドはこの真の消費者理解から始まるということです。

2.真の戦略思考 自分を取り巻く条件を読み解き、構造的優位を創り出す力のことをいっています。

具体的に今この戦局の中で、勝利を収めるために自分のリソース、相手の戦略、自分がどう動 けば相手がどう動くのか。どうやれば自分にとって構造できる、つまり維持可能な優位を創り出 せるのかということを考える力です。

消費者の中で選択される構造、心理的な構造を創り上げてそれを利用する、活用する、操作す る方法とも言い換えています。

真の消費者理解ができた次の段階では、いかに構造的にブランドが優位なポジションを取れる のかという点にフォーカスするのです。

3.真のリーダーシップ 魅力的なゴールを設定し集団知を最大化する力のことをさしていました。

一緒に取り組む仲間が、「やりたい」という気持ちを最大化させる、本気にさせる力を引き出す行 為です。 そこからさらに、本気の人がまたその周りに本気の人を創っていき、本気が連鎖して増えていくこ となのだといいます。

つまりは、相手にとっての利益、公益、そして自分にとっての利益の3つが噛み合う場所を考える ことです。真のリーダーシップは、相手と社会を自分にとって優位な場所に巻き込むという意味で あり、結果的に三方良しの状態を創り出します。

以上が森岡さんが考える、真のマーケターが持つべき「3つの力」です。

もちろん3つ全てを兼ね備えていくことが理想ではあるものの、それは初めからは不可能です。だ からこそ、まずは自分が何者なのか考え、自分の特徴を理解してマーケティングという分野の中 で、自分の特徴が活きる分野を徹底的に磨いていけばいい、それすなわち、キャリアを磨くという ことだとまとめました。

そして、森岡さんの言葉で一番グッときたのが、自分は立派な自分になればよくて、誰かになろう としなくていいという言葉です。

マーケティングは決して1人で成立させるものではなく、それぞれの頭で議論をして、集団知を活 かしていくものなのだと感じました。

ただ、森岡さん自身、真の消費者理解については苦手であると語っていましたが、それでも、お 金と労力をこれでもかと注ぎ込んで、本質を理解しようとするところが、やはりマーケターとしてプ ロ中のプロといえる点でしょう。

本回では、マーケティングの奥深さを改めて感じました。売れる商品、人がこぞって使いたくなる サービスは、人間の本能がしっかりと構造化されてブランドによって支配されているのだと分かり ます。

マーケティングとは何かに日々立ち返り、実践の場では人間の本質を捉えて戦略を練り、周りも 本気にさせるリーダーシップをもって仕事をしていきたいと思いました。

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