歴史的名著「君たちはどう生きるか」何故今、求められているのか?
こんにちは。
宮原和也です。
昨日は本の紹介をしましたが、本が苦手な方もいると思いますので、
今日は漫画をご紹介します。
今回は、2018年に一番読まれた本である、
大ベストセラーの漫画版「君たちはどう生きるか」について書きます。
時代背景は違えど、人間の本質は変わらないので、根本に持つべき考え方は揺るがないのだろうと思うのです。
内容
知的好奇心旺盛な少年「コペル君」と、彼を亡き父親の代わりに見守る教養ある「おじさん」。
そんなふたりの心温まるやりとりを通じて、生きる意味を平易に、深く説いた児童向け教養小説の古典が初めてマンガ化された。刊行直後から話題を呼び、現在も途切れなく部数を伸ばしている。
「原著は幼いころからの愛読書で、池上彰さんや宮崎駿さんといった錚々たる方々に愛されていることも知っていました。ですが企画の直接のきっかけは、身近にいた20代や30代の若い編集者にも愛読されていたからなんです。世代を超えて読み継がれている良書をマンガ化すれば、より広い読者に届くのではないかと考えたんですね」(担当編集者)
原作に「ノート」として挟まれるおじさんからコペル君への助言は、あえてマンガ化せず、テキストとして掲載。〈ものの見方について〉〈真実の経験について〉〈人間の悩みと、過ちと、偉大さとについて〉といった深遠なテーマについて、原作同様、読者自身に自分の頭で考えさせる本として仕立てられている。
何故、この本が今の時代に求めらてたのか?
この本の舞台である1937年は、第二次世界大戦真っ只中であり、非常に暗い時代だったと思います。
不透明な時代という意味では現代と被るところもあり、
その共通点がこの本が改めて注目された理由かもしれません。
我々は今、21世紀の時代の中で、非常に先行きがわからない不透明な感覚で生きているのではないでしょうか。
自分のすべきことは時代や社会が決めてくれる時代ではなくなったのです。
経済は不安定で、外国ではテロ・紛争が止まず、日本でも貧富の格差が叫ばれる中、会社では成功・失敗を問いただされる。
そんな時代のせいか、何のために生きているのかわからないという人が多く存在しているのではないでしょうか。
現代では「人生の迷子」になってしまう人は多い。
激動かつ不透明な時代において、「人生の迷子」になってしまうは多い気がします。
「自分が生きる意味ってなんだろう…」と考えたことがある、心当たりがある、という人は多いと思いますが、そういう方は、もっとその悩みに向き合うことが、自分の人生を良く生きる・自由に生きるためのきっかけになるはずである、ということを「君たちはどう生きるか」は問いかけます。
自分自身も生きる意味を何度も考えたことがあります。
1回きりの人生、
自分は何をすべきなのか?
今死んだとして悔いは無いか?
やり残していることはないか?
向き合う必要が現代人には求められていると思います。
この本から、
①自己中心的ではない生き方
②自分の弱さに負けないという意志の力
③他人を愛して生きること
を学ぶことができる
「君たちはどう生きるか」は、見通しの悪い時代の道標になるおすすめ本なので、ぜひこの年末年始読んでみてください。
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