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『コウノトリ育むお米』を栽培する兵庫県豊岡市に行ってみた!【Vol.2】

おすすめ:『コウノトリ育むお米』を栽培する兵庫県豊岡市に行ってみた!【Vol.1】|つくる人のはなし|みっくすなっつ アイチョイスのWEBマガジン (ichoice-coop.com)

兵庫県・但馬地域で栽培している『コウノトリ育むお米』。

コウノトリの野生復帰を目指して、兵庫県と豊岡市・JAたじま・生産者の三位一体で取り組む姿が印象的でした。

今回は『コウノトリ育むお米』の第二弾です!
営農生産部・直販課の山口さんにお話しをお伺いしました。

JAたじまの山口さんに聞いてみた!

営農生産部 直販課 山口さん

今回、豊岡市内を案内してくれたJAたじまの山口さん。
JAたじまに勤めて10年目、直販課が3年目です。

夏には、趣味の野球を楽しんでいるのだそう!

『コウノトリ育むお米』を栽培する生産者が多い?

あかにー:但馬地域では『コウノトリ育むお米』を栽培する生産者さんが多いですか?

山口さん:「コウノトリ野生復帰プロジェクトの取り組みをもっと知ってもらいたい」と願う生産者の方々が、率先して『コウノトリ育むお米』の栽培に取り組んでいます。

栽培し始めた2003年当初は、圃場面積3ha・人数5名の小さな規模でスタートしたんですよ。

それが多くの人々の努力とサポートの結果、2023年12月時点で圃場面積495ha(東京ドーム約100個分)・人数250名にまで成長しています。

このお米づくりを今後も続けて取り組みを広められるように、若手農業者の数が増えてくれたらうれしいですね。

「コウノトリ育む農法」の大変さ

あかにー:お話しを聞いていると「コウノトリ育む農法」でお米を育てるのはむずかしそうだと感じました・・・。

山口さん:「コウノトリ育む農法」は、環境・生物多様性に配慮した栽培方法なので、その分むずかしいところは多くあります。
水の管理や雑草防除、とくに病害虫対策が1番大変な部分です。

万が一、栽培期間中に稲に病気が発生すると手遅れ。
お米の収量が減ってしまい、生産者さんの収入に影響が出る可能性もあります。

JAたじまでも営農指導や圃場の巡回をするなど、できる限り病気のリスクを減らせるよう生産者さんと相談しながら日々努めています。

むずかしい環境下のもとで生産者さんが頑張ってくれているからこそ、私たちも精一杯サポートしていきたいですね。

収穫したお米もJAたじまで管理

あかにー:JAたじまでは籾の乾燥や籾すり、玄米の保管まで一貫して行っているんですよね?

山口さん:JAたじまには、西日本最大級の貯蔵能力を誇る「こうのとりカントリーエレベーター」と呼ばれる施設があります。

これは収穫したお米を籾がらの状態のまま、適切な温度・湿度を保つ乾燥・貯蔵システムのこと。
メリットとして、お米の品質を長期間にわたって保てるんですよ。

さらに当組合では、乾いた風でゆっくり乾燥させる「常温除湿乾燥方式」を採用しています。

乾いた風で自然に近い形で乾かすため、品質・味にも配慮して作られているんです。

出荷状況に応じて機械で籾すりをして玄米にしたあと、各農業倉庫(※)に運ばれて保管。

精米仕立てのおいしいお米をお客様へ届けるために、注文が入ったら都度、精米工場で精米しています。

※農業倉庫・・・穀物などの農産物を保管する低温の倉庫

こうのとりカントリーエレベーター
JAたじまの農業倉庫

『コウノトリ育むお米』おすすめの食べ方

あかにー:ずばり『コウノトリ育むお米』のおすすめの食べ方はありますか?

山口さん:兵庫県の黒毛和種の和牛「但馬牛」と一緒に食べるのがおすすめ!(笑)

冷めても甘みがあるので、おにぎりにしても良いですね。
粒1つひとつが大きく食べ応えを感じられて、おいしいですよ。

白米のまま食べていただけると『コウノトリ育むお米』の味が最大限に活きると思います。

2024年1月下旬撮影

※令和6年度産から新パッケージに切り替わります。

組合員のみなさまへメッセージ

あかにー:最後に組合員さんへメッセージをお願いします!

山口さん:組合員のみなさま、日ごろからご愛顧いただきありがとうございます。

『コウノトリ育むお米』は、生物多様性や地域の環境保全に配慮した、人もあんしんして食べられるお米です。

当組合が行うこの活動をご理解いただくとともに、より多くの方に『コウノトリ育むお米』を味わってもらえるとうれしく思います。

自分にできることから少しずつ始めませんか?

赤丸:コウノトリの生息地(2023年10月時点)

全国各地へ飛来範囲を広げ、生息地を増やし続けているコウノトリ。
これは愛知県内でもコウノトリを見られる未来がすぐそこまで来ている証拠です。

愛知県知多市では、2021年から有機の田んぼを増やす取り組み「ビオトープ米プロジェクト」をスタートさせました。

まだ始まったばかりですが、みなさんの協力により、田んぼの生きものが増えたりお米の収量を増やせたりと少しずつ結果が見え始めています。

将来的に私たち(組合員・消費者)が関心を高め、地域全体で持続可能なお米づくりを実現できたら良いですね。

今回取材した『コウノトリ育むお米』は、10月2回から令和6年度産の新米を取り扱っています。

食べることやより良い環境づくりなど、1人でも多くの参加が必要です。
生きものと人間が共生できる未来のために、自分たちにできることから少しずつ始めていきませんか?

👇この記事を書いた人

※こちらの記事は、2024年9月27日「みっくすなっつ」に投稿された内容です。

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