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仕事人としての心得

あたしはしがない施設の調理員だが、自分の仕事に誇りを持って仕事している。

地方では施設の調理員なんて、派遣やパートが多い。手取りなんて正社員でも11万いかないところだってある。この給与の低さからも、経営者の「飯支度なんて誰でも出来るんだ」って声が聞こえてきそうである。

あたしは履歴書にいつもこう書く。

「食事も介護の大事な一つだと思っています」…正直な話、介護を仕事にしている人は凄いと思う。昼夜問わず少し頑固になっている生身の人間のお世話をする。それだけでほんと凄いと思う。何回かその世界にも誘われたが、生半可な気持ちでやってはいけない仕事だと思うので、あたしには踏み込めなかった。

それでも、それを援護することは可能だと思った。今まで頑張って生きてきた人達。まだ施設にいる利用者様の半分も生きちゃいないが、生きるって大変じゃん。まぁそれこそ直接介護に関わってないから、そんなのんきな事が言えるのかもしれないけど。

下半身を露出したおじいさまに配膳をするため並べていた食材を根こそぎ手づかみで食べられたこともある。わざわざ厨房に直接来て、あたしの食事に毒を盛ってるでしょって言われたこともある。でも全て生きるための防衛本能から来る行動だよね。

施設の一職員であるからには例え調理員といえど、ご家族様、利用者様には笑顔でいなければならないと思っている。いや、現実帽子とマスクで目しか出ていないが。

人によるとは思うが、利用者様だって、見知らぬ人がいっぱいいるところにまだらの記憶で連れてこられて、不安じゃない訳がない。そんな心の負担を少しでも和らげる笑顔でなくてはならないと思っている。

この調理業界には癖の強い人が多くて、足の引っ張りあいがよく起こる。ほんとにそんなに作業効率を下げたいのか!暇か!ちゃんとやろうとすれば時間なんて足りないぐらいなはず。これだから調理員は甘く見られる。

堅苦しいことをいっぱい並べてみたが、こんな思いで仕事をしている調理員もいるんだと少しでも理解してほしい。

そしてもっと給料も欲しいなぁ…

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