昨日のことです
おはようございます。
GWを目の前にして、やっとお天気が良くなってきましたね。
昨日は湿度が高すぎたけど、一昨日は風が心地よく、訪問車に乗ってるのがもったいなく感じました。
飼っているメダカ達もちらほら卵を付け始めています。
外で飼っている子達と、家の中で飼っている子達がいますが、中メダカ達は彼らの父母が遺したいのち。
卵から孵って、ほんの小さな(肉眼で確認できる精子みたい!w)頃から育てた子達です。
その子達がまた卵をつけている。
いのちの循環を感じさせられる豊かな日常のひとコマです。
全くの透明だった卵に、目が出来てきて、たまに動いたり、『目が合った!』(勘違いだと思うけど)と心躍る感覚がとても好きです。
この町では、なぜかメダカを飼っている人がとても多いのです。
訪問車で町中を走っていると、普通のお宅に『めだか』ののぼりがいたるところに立っています。
今まで6回引っ越し経験があるけど、こんな町はありませんでした(笑)
博士も小さい頃からメダカを飼っていたようで、それはそれは大きなカメを持っていました。
引っ越し直後に、実家からカメを持ってきて『メダカを育てようよ』とさも当たり前かのように、準備を始めていました。
不思議な町です。
さて、
昨日は子ども達と一緒に『母』のところに行っていました。
母と言っても血の繋がっている実の母ではありません。
しかも私は彼女の『末っ子娘』になってまだ2週間です(笑)
博士が1年くらい前に知り合った人が、たまたま博士と同じ大学卒だった。その人も博士もこの町を愛していて、これからの町を良くしたいという思いがあることに意気投合。
ご自宅に招かれ遊びに行ったのが最初。
それが去年の夏なので、最初に会ってからしばらく時間があきました。
なんとその人の妻も博士と同じ大学卒。
しかも一期生!(姉さん女房です)
私よりたぶん20くらい上。
遊びに行ってみると、とにかく最初から最後まで衝撃しかなくて、一瞬でこの家が大好きになりました。
母は離婚経験があり、元夫との間に子どもが1人。今夫とは彼がまだ小さい頃から家族ぐるみの付き合いだったと。
そして当時大学生だった彼の子を妊娠。
子どもは産むし、育てるが、母は彼と結婚するつもりはなかったそうです(笑)
彼が相当、母に惚れていたようで最終的には結婚。
その後、2人の間には双子を含め5人の子が生まれています。元夫との間に生まれた長女を合わせると6人…
それだけでも衝撃でした。
6人て…。
当時、私はこの町に引っ越してきて2ヶ月あまり。新しい環境に適応するのに必死で、そして追い込まれていて、とても孤独を感じていました。
母の家を後にする時『絶対1人にしない。いつでも来て。』と言われたことが当時の私を混乱させ、そして同時に心の深くに居座った。
2回目に遊びに行ったのはつい2週間前。
歯医者の彼女と顔を合わせる前日だった。
前回ちゃんと会えなかった長男と会えた。
長男の下は女の子の双子で、年子ということもあり『3人でセット』みたいな感じでとても仲が良い。微笑ましいという感じ。
ぴちぴちの高校生と関われるのが嬉しく、お酒の力もあり、私の『家族』の話をたくさん聞いてもらった。
特殊な家で生まれ育ち、オープンな心を育てた彼らは、私の変わった家族の話をいとも簡単に受け入れてくれた。
『まじですごいよ』『がんばってんだな』『いつでも話していいよ』と16.7とは思えない傾聴力と包容力を感じた。
帰りに2人それぞれとハグして(双子のもう1人はzoom会議で不在)
『高校性とハグしちゃった♡』と浮かれる私。
博士は横目で見ていて嫉妬してました。
17男子とハグしたら、そりゃ嫉妬するか(笑)
いやぁ、でも、控えめに言って最高でした。
興奮してしまい、めちゃめちゃ脱線しました。
ハグ記念日に、母は私の母になりました。
一緒に洗い物を片付けている時、母が突然
『この子さ、私の娘になりたがってるね。お母さんがほしいでしょ?この家は年齢関係ないよ。来た順だから末っ子ね。』と言い出す。
何を知ってか知らずか、もう私の思考を何歩も先を通り越して、よくわからない理論でズバ抜いてくる。
でもそれが心地よくて、私の本質を捉えていく。
思考がついていかずちょっと抗っている頭と、心で感じる何とも言えない心地よさ。
もういいんだ、身を任せても。
この家族が好きだ。
私が思い描いていた世界を、この人は自らの意思で創っている。
もう、ついていくしかない。
そう思って降参した。
最初に会った後から衝撃の連続だった。
『出会ってしまった』という感じ。
こうして私は母の末っ子になったのでした。
昨日、わたしは朝から悩んでいた。
この1年半飲んできたピルをやめるかどうか。
避妊目的ではあるけれど、もともとPMSがひどかったこともあり、生活が落ち着くまでは飲んでいて正解だったと思う。
だけど、いよいよ選択の時。
どこかで、博士との子どもが出来たら、もう本当に戻れない。歯医者との可能性をゼロにしてしまう。そんな気持ちもどこかにあって。
だけどわかっているんです。
歯医者はもう私とやり直す選択肢がないということは。
ただの未練なんです。
それを歯医者も博士もわかっていて、わたしの揺れを内包してくれている。
それがまた惨めな気持ちになる。
わたしだけ子どもみたいと。
『このタイミングで子ども作ると思ってたんだけどなぁ』博士は言う。
『待ってるよ。俺の子がほしいって思えるまで。』
朝、新しいシートの1番目の実薬を飲むか飲まないか、ギリギリまで迷って、
『お母さんに会うまで待とう』と、私にしては珍しく、選択を放置することができた。
そして母は、予想を遥かに超えていた。
母『子ども産みたいの?〇〇くんはほしいの?』
博士『ほしいと思ってますよ。ピルもやめてほしいって言ってます』
母『ピルなんて飲んでるの?!あんな不自然なものやめなさい!!まったく、看護師だからってそんなもの手に入れて!私がいくらでも面倒みるから、とにかく産みなさい!ほら、この本読んで。(すぐ横にある本棚からたくさんのお産の本を渡される。)私に出会っちゃったんだからさ、そういうことなのよ。大丈夫、子どもは3人目から本当に楽しいよ。』
『私、2人目は自宅出産にしたの。最高だった。』
『子どもはみんなで育てるのよ。うちには抱っこのプロがたくさんいるから大丈夫。』
6人産んできた人の説得力はえげつない。
そしてこの家の様子を見ていると納得してしまう。
毎回来るたびに『はじめまして』の子がいる。
自宅で塾をやっているのだ。
もうそれ塾というより寺子屋。
家で親が手に負えなくなった子を預かったりもしている。
この家に流れる不思議な空気と、圧倒的な安心感、人が繋がってる感覚、スマホはごはん中に出さないルールだし、夜ごはんは18時まで、小さい子は20時には寝れるようにする。
とにかく『身体が元気』であることを一番大切にしている。
身体が元気ならなんとかなると。
いつも10人前以上のごはんを作り、大きな長くテーブルでみんなで食べる。
下は2歳から、上は大学生(博士も含めw)
しいていうなら老人がいないけど、このごちゃまぜ感が心地よい。
何か大きな力に後押しされているような、そんな感覚。
これに乗ってみよう。
ピルをやめることにしました。