ヴィトンの財布
同じ日本語でも
人によって解釈が違うから
そりゃSNSでクソリプが無限に湧くのは
納得するところであります
中学ニ年の時
通ってた学習塾の帰りに
数人で歩きながら帰ってて
一人ずつ
「どの歌手のファンか?」
って言ってく流れになったんですよね
で、言い出したヤツが
「誰が好きか」
ではなく
「誰のファンか」
ってなんとなくこの「ファン」って言葉に
固執したような何かハマってる感じ
覚えたての言葉使いたくって仕方がない的な
それで
みんなキラキラした目で
『〇〇のファン!』
って答えて行くんですけど
私はなんかドキドキしちゃって
『うわぁ・・嫌だなぁ』って
なったんですよね
「ファン」って言うのが
めちゃくちゃ恥ずかしいなって
私にはそいつらが言う「ファン」ってのは
居なくて
でも当たり前みたいな雰囲気に
アブラ汗が出るほど不快だったんですよ
で、耐えられなくなって
適当に『aikoのファンだよ』
って答えたら
『aikoのファン!』
って遠隔操作されてるみたいな喋り方で
快活に発表されて
ケボ吐きそうなったんすよね
そこまでじゃないんだよなって
aiko好きだけどファンでは無いんだよなって
彼らの言う「ファン」はおそらく
好きとか応援のニュアンスで
私の「ファン」は
信者とか狂信的な追っかけのニュアンスで
感覚が全然違うんですよね
なので私は今後
誰かの「ファン」だって言うことはない
「客」くらいのがちょうどよい
変なロゴ入ってない感じ
「私はaikoさんの客です」
ええやん
現在はわりと"推し"って言葉が
使われるようになって
ファンよりはだいぶカジュアルに
使える言葉はあるんだけど
これはこれで
好んでは使いたくないと言うか
UNIQLOのTシャツ感あるでしょ
"推し"って、
安いけど絶対被るやん・・みたいな
そうだなファッションで例えると
"ファン"は
ヴィトンの財布みたいなもんだ
何も考えずみんな欲しがるけど
高いし、なんか恥ずかしいぞって
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?