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トラジャ担が初めてプレゾンを観た日の備忘録。

2015年の『PLAYZONE』を観た。念願の初プレゾン。家のテレビに映し出された青山劇場を前に、背筋を伸ばした。劇場に足を運んだ時のコンサート会場とは少し違う、あの感じ。ふかふかの絨毯にヒールの跡をつけながら歩く、あの感じ。いつもより少し背伸びしておめかしして行く、あの感じ。ふかふかの椅子に深く腰掛けたときの、あの感じ。家のテレビの前なのに、不思議でしょ。生じゃないのに、上演から6年も経つ映像化された公演なのに、不思議でしょ。色んなことに緊張してたんだと思う。初めて観る公演。(本編は8人だけど)9人のTravis Japan。『PLAYZONE』という歴史ある、ジャニーズの正統派を行く作品。きっと当時の、中高生の私だったら、プレゾンの魅力を味わいきれなかったんじゃないかと思うんだ。今の私は、皆さんが言うように、同じようにプレゾンを味わえるのか。緊張していた。

一度始まったら最後。圧巻の楽しさだった。興奮しっぱなしで、大袈裟じゃなくて、本当に開いた口が塞がらなくって。一つの瞬きも惜しいくらい、全部ぜんぶ観たくて、どの曲もどのシーンも見逃したくなくて、夢中で観てた。本編を見終えて、ディスクを入れ替えるときに気付く。これ映像化された円盤だから、いつでも何度でも見直せるよ、私。そんな必死になって目見開かなくても、もう、いつでも何度でも見られるんだよ。…なんてことは置いといて。
本編とリハーサル、インタビュー、千秋楽公演まで全部見終えて、スマホを手に取り、Twitterを開いた。でも、何から言葉にしていいか、どんな言葉ならこのショーに相応しいのか、上手く書けそうもなくて。その手が書いていたのは「周りより一回りくらい小さい宮近くんが可愛かった」なんていう、ちょっと(いや、かなり?)変態じみた感想だった。ちゃんとした感想は、この興奮が落ち着いたころに、改めて書いてみようと思う。だから今日は、思い付く限りの感想をメモしておこうと思う。

これは紛れもなく、圧巻の”ショー”だ。右も左も、前も後ろも、皆もれなく最高で唯一無二のパフォーマーでダンサーでジャニーズアイドル。ついでに、右も左も、前も後ろも、ステージ上も客席も、目に映る皆さんが全身で音楽とダンスを楽しんでいるのが画面越しにも伝わってくる。私まで曲に合わせて手を叩いて、歌って、踊り出したくなっちゃうような、そんな熱量。プレゾンを知る人にとっては、至極当たり前のことを言うようだけど、ステージ上の皆さん、はちゃめちゃにダンスが上手い、もれなく歌も上手い。指先足先フォーメーション、どれを取っても、全部ぜんぶ美しい。職人集団、玄人集団。ダンスとジャニーズを愛する人達が魅せる、エンターテイメント・ショー。
ジャニーさんが魅せたかった”ショー”ってこういうことなのかなって、ジャニオタの端くれなりに、そう思った。テレビの中で歌って踊るだけじゃなくて、やっぱりジャニーズはステージで”ショー”を魅せるのが原点だったんだ。(※ここでの”ショー”は、所謂コンサートやライブとは、またちょっと違うものとして言っている。敷居の高さとか会場の種類とかじゃなくて、なんというか、上手く言えないけど”ショー”なの。伝われ!!())

それから、ここは凄く小声で言っているつもりなんだけど。ほんの少し、少しずつだけど、デビューさせて欲しいと直談判されたジャニーさんが、事あるごとに「デビューしていなくても、こんなに素敵な仕事が出来るのに?」といったニュアンスのことを話していた意図が分かるような気がした。こういうショーテイストの曲、ショーテイストの舞台をやり続けるって、今の、一般的なデビューとはまた違った路線だったりするのかもしれない……。紛れもなく、どちらも「ジャニーズアイドル」だから出来ることで、それならデビューじゃなくて、ダンサーになればとかパフォーマーになればとか舞台班のままで良いじゃんとか、そういう話じゃないことだけは声を大にして言いたいんだけど。(どっちなの?)
こういうジャニーズの伝統、それこそジャニーズクラシックを継承して、新しく生み出し続けることって、プレゾンを観るまでの私が考えていたよりも、はるかに深くて複雑で大きな大きなプロジェクトなのかもしれない。そんな大役を任されたTravis Japanさん、普段こんなにほわほわ笑っている方達なのに、やっぱりとてつもなく凄い人たち……と手元のスマホに映るISLAND TVを見ながら息を飲むのは、言わずもがな。
いわゆるデビュー組になってからも、自分達の色を存分に発揮しながら、ジャニーズクラシックを継承して生み出し続けるTravis Japanさんが見た過ぎる……。お偉いさん!聞いてる!?(大声!!特大フォント!!見て!!)

+81が始動するときに、「Travis JapanにはジャニーズのDNAが受け継がれている」というような言葉を梨本さんが言ってくださっていたと思うんだけど、それを真正面から実感できた気がした。一般的に多くの人が想像する「王道ジャニーズアイドル」とは違う、あくまで「正統派ジャニーズ」というような。コンサートも舞台もドラマもバラエティーも、もちろん何でもこなすんだけど、”ショー”がとても似合う人たち。ジャニーズ、フォーリーブス、少年隊とか、ジャニーズが生まれた当時からジャニーさんが続けていた”ショー”の世界。少しWiki先生を調べてみたら、『SHOCK』の原点も『プレゾン』にあるらしい。
皆、10代の頃からこんなにも大きな”ショー”の出演者に抜擢されて、Travis Japanというグループが結成されて。ダンスに歌にお芝居にレッスンに明け暮れて、朝から晩まで汗を流して、ステージに立って歌って踊って輝いて。そんな密度の濃い時間を過ごして、その中でしか得られない貴重なかけがえない経験と出会いをたくさん積み重ねてきたんだな。当時のことの10分の1も感じられていないとは思うんだけど、そんなことを感じて、そんな経験をしてきた彼らと、この時代に出会えたことの幸せを噛み締めた。

プレゾン育ちの5人とSHOCK育ちの2人。私は、彼らのことを”ダンスエリート集団”だとは決して思っていなくて。もちろん、入所前から踊っていた子が多いし、Travis Japanに抜擢される時点でダンスが得意で、ダンスがはちゃめちゃに上手いことはジャニーさんにもトラビス・ペインさん、(ステイシーさんや屋良くんもかな)にも認められていたもの。だけど、プレゾンやSHOCK、その他の作品もそう。ステージに立って、場数を踏んで、踊って踊って踊りまくって、磨き培ってきた確かな実力。そこが、私が彼らに惹かれる一番の要素なのかもしれない。単なるダンスエリートじゃない、玄人であり職人であり、いつもいつまでも踊り続ける努力の天才たち。

そんな、根っからの舞台育ちで職人な7人が魅せるパフォーマンスが、大好きなんだ。果てしない努力の先にある、全身でダンスを楽しんでいるような、観ている人達を圧倒して、魅了して、巻き込んで、(これは私だけかもしれないけど笑)一緒に踊ってみたいと思わせちゃうようなパフォーマンス。私にとって、大切で大好きな、いつもいつまでも光り輝く宝物だよ。
やっぱり、いつまでもステージで踊り歌う7人のこと観ていたいな。いつかまた、ペインパパに振り付けてもらって、ペインパパと一緒にレッスンして、その曲で世界に羽ばたく7人を見てみたいな。それからさ。歴代のプレゾンのセトリを知った末に、とうとう+81がデジタル版のプレゾンのように見え始めちゃった私は、いつかいつか、プレゾン(みたいなショー)を7人が出来る日が来たらなと思ってる。