RaspberryPi 4(8GB)へのEC-CUBEの構築と性能テスト
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今回は、社員教育に使用したRaspberryPiというシングルボードコンピューターとEC-CUBEについて記事にしました。
RaspberryPiとは
Raspberry Pi(ラズベリーパイ)は、イギリスのラズベリーパイ財団によって開発された、本体サイズがクレジットカードくらいのサイズで1つの基盤にコンピューターに必要な様々なインターフェースを備えた小さなコンピューター(シングルボードコンピューター)です。
この小さなコンピュータ(シングルボードコンピューター)は驚くべき性能を持ち、IoT機器など幅広い用途に活用されています。
RaspberryPiのハードウェアの準備
Raspberry Pi(ラズベリーパイ)を使うのに必要な機器として、
パソコン
RaspberryPi 4B本体
microSDカード(またはUSBメモリ/USB HDD)
HDMI対応ディスプレイ
USBマウス・キーボード
ACアダプター・Type-C USBケーブル
が最低必要になります。
弊社で購入した準備した機器の構成は以下の通りです。
RaspberryPi 4B(8GB)本体
購入元:千石電商 購入価格:¥17,800
https://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/detail.php?code=EEHD-655NRaspberryPi 4B用ケース
購入元:千石電商 購入価格:¥1,500
https://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/detail.php?code=EEHD-5WV6HDMI-microHDMI変換アダプター
購入元:あきばおー 購入価格:¥210
http://www.akibaoo.co.jp/c/item/4937925918133/ACアダプター
購入元:あきばおー 購入価格:¥700
http://www.akibaoo.co.jp/c/item/4571414159340/
※RaspberryPi 4Bを安定的に利用するには、5V/3Aは必要ですので対応するアダプターが必要です。Type-C USBケーブル
購入元:あきばおー 購入価格:¥290
http://www.akibaoo.co.jp/c/item/4582399416540/USBメモリ(64GB)
社内備品を流用しています。HDMI対応ディスプレイ
社内備品を流用しています。USBマウス・キーボード
社内備品を流用しています。LANケーブル
社内備品を流用しています。
RaspberryPiへEC-CUBEを導入してベンチマークテスト
RaspberryPiに、Linux(AlmaLinuxOS)をインストールしEC-CUUBE4.2系に必要なミドルウェアもインストールしてEC-CUBE4.2系を構築してみました。
EC-CUBE4.2系を構築後、ベンチマークテスト(Apache Bench)をして、RaspberryPiの性能テストをしました。
前提条件
4.2.1:APP_ENV=prod、APP_DEBUG=0 / 初期インストールプラグインはすべて無効状態
初期状態 -> EC-CUBEをインストール直後の状態
公式のベンチマーク結果について
https://github.com/EC-CUBE/ec-cube/issues/5926
を参照してください。
計測結果
apache benchで10回計測を実施したrequest per secondの平均値
$$
\begin{array}{|c|c|c|} \hline
DB & EC-CUBE公式 & RaspberryPi4B \\ \hline
PGSQL & 28.68 & 8.59 \\ \hline
\end{array}
$$
となりました。
まとめ
ベンチマークテストによる、性能テストとしてはEC-CUBEさまの公式測定値と比較するとRaspberryPi 4Bの性能は3割程度の性能でした。
開発テストにて、EC-CUBEを構築する場合は何らかのサーバ(レンタルサーバやクラウドサーバ)上またはDocker等を利用して構築しての開発と思います。
今回使用したRaspberryPi 4Bのシングルボードコンピューターは、ある程度性能(性能の良い)を割り切って開発端末として使う分には良いと思いました。
また、社員のサーバ構築・運用やソフトウェア開発の教育等で使用するのには最適化と思います。
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