【後世に残したい児童文学】『メアリー・ポピンズ』シリーズ

『メアリー・ポピンズ』シリーズ。
P.L.トラヴァース作。
小学校中学年向きかしら。

『風にのってきたメアリー・ポピンズ』
『帰ってきたメアリー・ポピンズ』
『とびらをあけるメアリー・ポピンズ』
『公園のメアリー・ポピンズ』

大好きで大好きでコドモの頃、何度も読んだ。
オトナになった今、読み返しても素晴らしいと思う。
不思議ものがたり?ファンタジー?
私たちが気付かないだけで、不思議な世界があるのかもしれない。

メアリー・ポピンズの自己肯定感も素敵。
私は完璧だ!
私は素晴らしい人間です!と胸張れる?
ショウ・ウィンドウに映る自分にうっとり、なんて出来るかな?
バンクス夫人が自己肯定感を下げてしまうのもクスッと笑えるが。

イギリスの住宅事情。
バンクスさんの家、桜町通りでいちばん小さい?
夫婦とコドモたちだけでなく、料理番さんと女中さん、ハンディマンさん、コドモの世話係がいて?
日本では考えられないけど、読んでいてもすんなり馴染む。
ジェーンとマイケルがケンカする描写などがリアルだから?

そして散歩や公園が日常にあるのがとても良い。
ロンドンでの生活ってそんな感じなのかも。

メアリー・ポピンズ、ディズニーの映画を観た時はイメージが異なり過ぎて驚いた。
アメリカ風味の「にこやかフレンドリー」とは異なり厳格。
マザーグースの題材が出てきたり、イギリスを感じる。

いまさらながら気になったのはメアリー・ポピンズ、急にいなくなってしまうということ。
コドモたちに「不安」というトラウマを残さないのか?

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