自分のための習慣が家族との宝物に
田舎の古い一軒家に引っ越してきた6年前
広い庭があるから、お花の種を植え、玄関まで続く道にはビオラ、チューリップとムスカリの球根を植えた
小さな畑にトマトやきゅうりも植えた
夏が来た時、猛暑でカラカラの茶色になった
私はショックだった
手をかけてあげないことには植物も簡単に死んでしまうのだ
あれからほぼ毎日絶やすことのない習慣
私の「水やり」はちょっと大儀
朝、起きたら米を研ぎ、研ぎ汁を運んで庭へ
お風呂の残り水も大きなバケツに汲んで庭へ
足りない分は、隣のおじさんが長い竹につけかえてくれたマイ柄杓で、庭の向かいを流れる川の水を掬う
子供も小、中、高校生になり、ゆっくりする時間もなく毎朝バタバタだ
ここまで続けてきたんだからもう意地にもなっている
子育ても家事も仕事もきちんとできている自信がない
だけど、蕾が花を咲かせた時、満開になって庭を彩った時私の心は満たされる
きゅうりの取り合い、しその天ぷら、子どもたちとの芋掘り、掘ったお芋は焼き芋、娘はそれを干してトースターで焼く
幸せな笑顔とあの時間を思い返す
朝の「水やり」習慣は、自分が自信を取り戻す作業以上に、子どもたちとの思い出を作る習慣にもなっていた
それはかけがえのない大事な宝物だ
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