「夢をみました」
夢じゃないけど…
夢をみました
あれはまだ冬の寒い日
あなたと二人
雪の中を
トボトボ
歩きました
長い道のり
辺りは真っ暗で
緑がかった街灯が雪道照らして
時々車が横を通り過ぎる
わたしは右手
あなたは左手
かじかんだ手を繋いで
ポケットの中で会話する
言葉は少なくて
二人ともとっても寒いから
少し鼻をすすって
それでも
どちらともなく
絡めた指で合図をしたら
二人は口づけをしました
車がまた横を
通り過ぎたけど
あなたは続けて
わたしの唇を吸いました
わたしもそれに応えました
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