今日の気分は? 202400927 No.329
アイコンがハロウィン仕様に替わりました
今朝の京都は曇り空です。1日を通しては曇りのち晴れの予報です。午前7時の気温は25℃。日中は32℃予報です。
日本の南海上に熱帯低気圧が4つほどあるそうです。今日にも台風になるのがあるとか。台風のシーズン到来です。
少し風は冷たいがよく晴れた日、私と多紀理は北野の天神さん (北野天満宮) に向かって歩いていた。
「天神さんが面するこの通りを今出川通というのだけれど、東西に走っているこの通りは、東から銀閣寺、哲学の道の入り口、節分で有名な吉田神社、京都大学、百萬遍知恩寺、清風荘 (西園寺公望公別邸) 、鞍馬・貴船への玄関口・京福電鉄出町柳駅、京都御苑 (御所) 、同志社大学今出川キャンパス、白峯神宮、西陣織会館、晴明神社、京都市考古資料館、上七軒のお茶屋街、北野天満宮、嵐山への玄関口・嵐電北野白梅町駅と見所満載なんだよ。知っているのはあった?」
「お名前だけなら幾つかは知っていますよ、でもどちらにも行ったことはありません」
「神社や寺院だけじゃなく、色々行ってみようね」
「すごく楽しみです」
「多紀理はあまり興味がないかもしれないけれど、お気に入りの飲食店なんかもあるから」
「あなたは少し誤解しています。わたくしは食べなくてもいいというだけで、食べられないわけではないですし、味が分からないわけでもありません。美味しいか、美味しくないかは主観でしょうが、ちゃんと感じますよ」
「そうなんだ、じゃあ連れていく楽しみも増えたってことだね」
何日かかるか分からないが、東から順にのんびり散策するのも楽しいかもしれない。でも今回は北野の天神さんだ。
北野の天神さんは超有名で菅原道真公が学問・文芸の神として祀られている。受験生をはじめ、学問や習い事の習熟を願い全国から参拝者が訪れる。
「25日に一度来たいです」
「人でいっぱいだよ、ホントに。なかなか前に進めないくらい。特に冬などは参拝者が皆さん厚着しているから狭い参道がギューギューって感じで、人熱で汗が出るほどだよ」
「この参道で人がいっぱいならあなたとの密着度が増すじゃないですか。楽しそうです」
「多紀理は時々ドキッとするほど大胆なことを言う」
「お嫌いですか?」
「大好きです。でも多紀理、あなたの顔は目立ちます。痴漢にでも遭えばどうする?」
「あなた以外の殿方に触られたくはありません」
いやいや私も手を繋ぐくらいで、それ以外はまだ触ったことはありませんよ。
「では人混みは諦めてね」
「残念です」
他愛ない話をしているが、ここはすでに怨霊の支配する地。多紀理に障りがないとは言い切れない。北野の天神さんに決めたのは少し早計だったかもしれない、少し気を引き締めよう。
「北野の天神さんには七不思議があるのだけど、私には『どこが不思議なんだ?』と思うものもがほとんどなんだ。幾つかでも披露しようか?」
「七不思議とはよく聞きますよね。日本人は七不思議が好きなのでしょうか?」
「そうだね、七不思議とか、三大〇〇などは好きなのだろうねえ、どこにでもある感じだものな」
「そうですよね、日本人て面白いですよね」
「その面白い日本人が考えた天神さんの逸話の一つは、あそこに見える松にまつわる七不思議からね」
「これって神事の説明で、不思議はどこにあるのだろうって思わない?」
「天神が降臨するというところでは?」
「だって天神さんを祀っている神社だよ。そりゃいらっしゃるでしょ?」
「そういわれればそうですね」
「次の七不思議は本殿の位置が参道の正面からズレているというものなんだけど、怨霊が祀られている神社では参道が折れ曲がっていることが多いんだよ。何故かっていうと、怨霊は真っ直ぐにしか進めないといわれているからなんだけれど、これが正しいとすれば不思議でも何でもないと思わない?」
「何故真っ直ぐにしか進めないのですか?」
「色々調べてみたのだけれど、理由はよく分からないんだ」
真っ直ぐにしか進めないから参道を折れ曲げたり、正面に祀らなかったりすると怨霊は神社の結界から外へは出られないということらしいのだが、これで怨霊を封じ込めることができるなら、それほどに恐れることはないはずだ。さらに真っ直ぐしか進めないって、少し馬鹿にしていないか?
仮にそうだとしても、参道を真っ直ぐ進み、突き当たったところで向きを変え、また真っ直ぐ進むというくらいの知恵はあるだろう。それさえもできないのなら、怨霊神は本殿から外に向かって進み、参道の突き当たりに溜まっていることになりはしないか? そこまで馬鹿にできるなら、さらに恐れる理由はないだろう。
怨霊神がバックできるなら社殿に戻る手がないわけでもないが、さらに言えば九十九折やS字カーブなどの方がまっすぐ進みにくくないだろうか?
天神さんでは、参道正面に元々この地にあった地主神社が建っていたので本殿は正面を避けて造られたとある。巧妙に怨霊神であることを避けているようにしか見えないのは私だけだろうか?
「本殿正面に参道がないのは、その場所に別の建物があったからだと七不思議に書かれてあるんだけど、これのどこが不思議なのか分かる?」
「元々あった建物を移動させなかった? そもそも参道の位置をずらせばいいのに? 本殿正面に参道がある必要があるのか? 七不思議というよりは、疑問だらけという感じですね」
「でしょ? 怨霊が恐れられるのと、参道が折れ曲がっているのは、色々理由がつけられているみたいだけれど、直接の因果関係はないのかもしれないね。むしろ怨霊を恐れるあまり、真っ直ぐにしか進めないであってくれということじゃないのかな」
「怨霊に仕立て上げた人が、災難を被らないように作り上げた話ということですか?」
「そう、夜に爪を切ったら、親の死に目に遭えない的な」
「そんな迷信があるのですね」
「迷信は数多くあるけれど、とりあえず今は七不思議ね。実は『一体だけ立ち牛がいる』というのが、私には唯一不思議を思わせる内容なんだ」
ご存知の方も多いと思うが、境内にある牛の像や彫刻はすべて伏せ牛だ。
「どんな意味があるのでしょう?」
「それが分からないから不思議なんだよ」
「どこにあるのですか?」
「本殿の蟇股に、荒々しい雰囲気を持つ立ち牛が一体だけいるでしょ? ほらあそこ」
「確かに立ち牛ですね」
「意味も意図も分からないから不思議なんだよね」
実は菅公と牛には深い繋がりがある。神社では神の使いとして稲荷社の狐や春日社の鹿、住吉社の兎などと同様に、天神社は牛が神の使いとされる。何故、牛が天神社の神の使いになったのかというと、菅公が丑年生まれだったという単純なことが関係している。
そしてもう一つ。菅公が太宰府で亡くなられた際に、『遺体を乗せた牛車を曳く牛が、座り込んで動かなくなった場所に自身を埋葬してほしい』という遺言がある。そしてこの場所こそが、太宰府天満宮だといわれている。
一ついっておこう。前述の七不思議については私見であり、決して難癖をつけているのではないことをご理解いただきたい。また、七不思議は公式ホームページにも掲載されているので興味のある方は一度ご覧あれ。
つづく
◆新規掲載の企画 (今日のみ)
9/29 23:59まで
9/29 20:00まで
◆近々最終日を迎える企画
9/28夜まで
9/29まで
9/29 23:59まで
9/29 20:00まで
9月末日まで
9/30まで
後夜祭:9/30まで
◆最終日までずいぶん時間のある企画
2025/7/5まで
◆期限なし企画が新しい順に並んでいます。
※投稿された日付から1か月で削除されますが、イベントが終わったわけではありません。
10/23日で削除します。
10/20で削除します。
10/20で削除します。
10/18で削除します。
10/8で削除します。
その扉が開いたのは百年ぶりのことだった。
その扉が開いたのは百年ぶりのことだった。
ギギギギィ〜
「やぁ、みんな待たせたな……って誰もいないじゃん」
「また扉間違えちゃったか?」
「何やってんだオメエはよぉ」
「ここどこだぁ?」
「あれってお賽銭?」
「いいよ1,087円くらい、放っておけよ」
「ハイハイやり直し」
ギギギギィ〜 ド~ン
次に扉が開くのはいつのことだろうか……。
乙川さま
メッチャ短いけど、こんなのどうですか?
9/28 9/21に1回目が開催されました。2回目のプログラムです。
10/2~10/6
10月4日 0時~10月9日 23時59分
10/10~10/21 フライングありだそうです。よう分からんわ
1曲目は CAROL の ラスト・チャンス 。
2曲目は ハウンド・ドッグ の トラブル・メーカー 。
3曲目は 浜田省吾 の 路地裏の少年 。
お気に入りの曲のリクエストやこういう特集を組んでほしいなどがあればコメ欄にお願いします。ジャンルも問いません。
#今日の気分 #iTunes #CAROL #ラスト・チャンス #ハウンド・ドッグ #トラブル・メーカー #浜田省吾 #路地裏の少年