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ふぉれすとどわあふ マサコの恋

みすてぃさまの③マサコの過去に挑戦します。


 私の名はマサコ。森の雑貨屋の店主ミユは私の妹にあたる。
 私は幼い頃から性別の違うヤツらと遊ぶことが多く、ましてや森の中で生活していたから木登りはもちろんのこと、樹から樹へ飛び移ったり、樹の上に隠れ家を造ったりして遊んでいた。
 逆に同じ性別の連中の遊びはほとんどしたことがない。細々したことが苦手なのはそのせいかもしれないな。
 今はその経験を生かした活動をしているが、妹は勝手に将来を決められたようで申し訳なく思っている。
 だって、雑貨店って細かいのがいっぱいでさ、ガサツな私には無理なんだよ。わりいなミユ。

 そういえば一度だけ性別の違うヤツを好きになったことがあった。アイツは私より少し年上で、私たちと一緒に遊ぶのを良しとしなかった。
 身体の大きさはもちろんのこと、知識や技術でさえも私たちより一歩も二歩も先を行っていたのだろうからチビ助たちの相手など楽しいはずがない。
 そんなヤツをなぜ好きになったのか、年上で能力に優れイケメンだったということもあるが、ある日機の上で遊んでいた私が足を踏み外して地表へ真っ逆さまに落下した時、たまたま下を歩いていたアイツが無理して私を抱きとめてくれた。
 お陰で私は無傷で助けられたのだが、アイツはケガをしたようだった。だけど大丈夫の一言だけでケガの場所すら見せなかった。まさに胸キュンものだったわけさ。
 それからしばらくは好きだよって言葉とともに纏わりついてたんだけど、「俺は外の世界を観に行ってくる」の言葉を最後に私たちの前から姿を消したんだ。

 奇しくも今は如月の月。同性の連中が騒いでいたバレンタインとやらのイベントがやってくる。
 イベントに参加するのに必要なアイテムって何だっけ?

 ずいぶん年月は経ってしまったからアイツはもうジジイだろうか?
 それが手に入ったら、アイツに逢いたいなぁ。

次のテーマは
  ①この物語のつづき
  ②姉御マサコの活躍
  ③生き残りをかけた闘い


物語が始まる最初はここから。


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