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こころの不思議

つらい状況に長くいると
だんだん心が硬くなっていく。
これは、たとえば、
相手との話だけではなくて
会社の環境がひどかったりする場合でも
傷つかないようにどんどん心が
鈍くなっていく。
守りをかためて、なるべく
心がゆさぶられないようしていく。
防衛本能みたいなものなんだろうね。


私も福祉で働いていたときに
サービス残業が当たり前で
2時間~3時間くらい残って仕事をしていたんだ。
それを美徳と思っていた時代がありました。
だから
ちょっと、休日に呼び出され、げんなりしたり
今日は疲れているなと思うときも
自分だけワガママいったらダメだ
そんな事思ってはダメだと
自分の感情を奥にねじ伏せてしまっていた。
何度も何度もそういう場面があった。


それを何年か続けていたら
ある時
会社で過呼吸がでるようになって
しまったんだ。
会社に行くと呼吸ができなくなる感覚に
なってしまって、ほんとに怖かった。
その時期は8時間、室内で仕事することが無理に
なってしまいました。


そのあと、少しお休みを頂く中で
ずっと感情的には「無」
という状態が続いていたのに
ある時、素足で大きな石の上にすわって
そらを見上げていたら
なにか怒りみたいな感情が突然
ワーッとあふれてきたんだよね。
びっくりした。

そっか
私、怒ってたんだね…
気付けなかった。
ごめんね。

疲れていると自分が言ってるのに
その気持ちをねじ伏せて
仕事ばかりしていた。
つらかったねと 声をかけてみる。
一通り、怒りがおさまると
かなしみが現れてきた。


もっと自分を大切に扱ってほしいという
感情だった。
悲しかったんだね。
それに気付かないくらい
仕事に夢中になってしまっていた。
仕事も忙しいと
食べるものなども、簡単なものにしたり
当時はタバコも吸っていたので
本数も増えてしまい
全く自分を大切にしてあげられていなかった。
それは
怒るし、悲しかったよね。



普通にわき起こる感情を
無理にねじ伏せてしまうと
いつか、爆発してしまう。
それが、人に向く人もいるし
自分に向いてしまう人もいる。
自分を責めて、いつまでも
くよくよしてしまうというパターン。

感情は、ねじ伏せるものではなく
ちゃんとその都度
感じていくことがとても大切なんだ。


どんなに
ひどい事をその時に考えてしまうとしても
そこまで
追い込まれてしまうくらい辛い状況なんだ
ということを分かってあげる。
がんばっている自分を抱きしめてあげること。
否定しないであげること。
そんなにつらかったんだねと
言ってあげてほしい。


誰がなんと言おうと
自分だけは
自分の味方でいられるように
してほしいな。


自分と和解できるということは
最大の強みになる。
終わるときまで
一緒にいてくれる大切な存在でもある。



つらい時ほど
いっぱい優しくして
栄養いっぱいあげて
休める時間を作ってあげてほしい。


周りがひどい事を言ってても
一緒になって
自分を責めることなんて
ほんとにないんだよ。



怒りの奥には
悲しみや
自分を分かってほしい
愛して欲しいなどが隠れている。
おこってはダメ
なんてことはないんだ。
その気持ちの下には
どんな感情が隠れているか。
ゆっくりきいてみて
自分で探ってあげて。
ちゃんと教えてくれるように
なっていきます。


無視しないで。
こころの声を。



たくさん
自分とお話して進んでいこう。

悩めるときも
そうでないときも
いっぱい
対話をすすめていきたいと思うんだ。

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