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現在地

引越しとか案件終了とか
諸々バタバタしていて
改めて自分の居場所について考える

小学生のころ、5,6年生くらい
行くあてもなくて
ゲームセンターによく行っていた
ゲームが好きだったし
(今も好きだけど)
好きなゲームが並んでいる空間
それを楽しそうに遊んでいる人たち
を眺めるのが好きだった

遊ぶのには100円が必要で
小学生の自分には貴重だったから
基本的に眺めているだけ

その日は珍しく100円を握りしめて
たまには実際に遊んでみよう、
という感じだったと思う
今考えると、そんなに大したことではないけれど
当時の自分には、
貴重な100円だった
それを使って、自分で選んだ台で遊ぶのは
一大決心だったのを覚えてる

どのゲームで遊ぼうかなぁ
なんてお店の中を彷徨って
たぶん、かなり長い時間をかけたと思う

気になったゲームがあった
SPAWN In The Demon's Hand
今でも覚えてる
4人まで同時に対戦できるゲームで
横に筐体が4台並んでいる様子は
迫力があったし
アメコミのキャラクターのゲームなのも気に入ってた

それでも、ほんとにこのゲームでいいの?
みたいな感じで
筐体の前に立って固まっていたら
急に声をかけられた
ゲームセンターの店員さん
2人組だった

一瞬、小学生だから叱られるのかなとか思った
別に悪いことなんてしてないけど、ビクビクしてた

「このゲームやりたいの?」

「うん」

店員さんが楽しそうに近づいてくる

「どのキャラ使う?おすすめはね〜」
って説明してくれた
「隠しキャラがいるから、こうやってやってごらん」
隠しコマンドに失敗したけど、
リスタートさせてもらって
もう一回やったら
強そうなキャラクターがでてくる

「せっかくなら4人で対戦しようよ」
自分と店員さん2人で、あわせて3人しかいない

「すみません、
一緒にこのゲームやってくれませんか?
タダでいいので!」
たまたま通りかかった人を店員さんが捕まえる

2対2のチーム戦だった
勝ったのは自分のチーム
最強の隠しキャラを使っていたから

当時の自分は、親切な店員さんもいるもんだな
うれしい〜
くらいにしか思ってなかった

今になって思うよ
きっと居場所をくれようとしたんだなって
そして、店員さんにとっての居場所も
もしかしたらゲームセンターだったのかもしれないね

自分に手を差し伸べてくれる人が沢山いて
感謝してもしきれない
居場所を与えてくれて
ありがとう

自分も誰かの居場所になれるような人
になりたいな
なれるかな

考えていたの

おわり

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