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スペースシップ ワルキューレ(Spaceship Valkyrie)

1991年に「Spaceship Warlock」というゲームがアメリカでMacintosh向けに発売されました。大阪のでんでんタウンでも輸入PCゲームやMacintoshを取り扱う店舗では、その主題歌が店頭のMacから流れていました。1994年にはWindows版も出て、さらにNECから日本語版も発売されました。CD-ROMを使ったパソコンゲームの走りのような存在です。その宇宙船やキャラクターのレトロなデザインが気に入り、また当時月刊コミックコンプに連載中だった「宇宙英雄物語」のレトロフィーチャーな宇宙船デザインが気に入った岡山県吉備高原高校の卒業生たちが1997年に作ったのが今回紹介する「Spaceship Valkyrie」です。レトロフィーチャー好きな模型倶楽部の連中が集まって防滴型の宇宙船にワーロック号みたいに砲塔と艦橋付けた模型を作ってこれを使って映像が撮りたいとなった結果、当初はビデオ撮影しましたが質感に納得出来ず8mmフィルムで制作したのがこの作品です。ストーリーは特になくイメージフィルムな5分弱の作品で岡山県であった同人誌即売会でビデオCDで視聴しました。当時の岡山市の紀伊國屋は路面店のビルだったん記憶があるのですが?新宿本店みたいに。
ワルキューレ号が宇宙を飛び回り敵を倒したりする作品ですが特徴的なものに実写の背景に登場人物を2次元アニメで作成している点があります。
このアイデアは「恐竜探険隊ボーンフリー」とか昔からプロの作品でもあるものですが、この監督は藤子F不二雄作品の「ある日…」の作中映画「STAR WALK」のミニチュアとセルアニメを合成した手法を参考にしたそうです。
セルアニメではなく2次元アニメと書いた理由はこの作品は動画をスキャナーで取り込んで着色はパソコン上で行いそれをコマ撮りしていたからです。
ならいっそ全てをパソコン上で完結させたらと今なら思わないでもないですが過渡期の作品だったのかなと思います。
特撮映画を撮るときに人間が出演するとなるとセットが必要な作品はそれだけで負担が増えるし、人員の確保も難しいとなるとモデルアニメか2次元アニメで登場人物を描いちゃえという発想に行き着くのはよくある話です。
季刊宇宙船でもそういうところに行き着いて登場人物をセル画やミクロマン等で補った作品が紹介されていました。
で、どうせアニメにするのなら味方の登場人物みんな女性化してしまえというのが90年代の作品だなあという感想を持ちました。
声優やってくれる女性がよく確保できたものだと思いますが(私も兄の関係した自主映画で声優を頼まれたことありますが演技が致命的に下手くそだったので不採用になりました)そこは同窓生にでも頼んだのでしょう。
今回20年ぶりに見ようとビデオCD再生しようとしたけど読み込めませんでした。太陽誘電でも駄目でした。保存がいい加減だったからでしょうね。
記憶だけを頼りに宇宙船ワルキューレ号と女海賊船長と部下の女たち、取り締まる政府側の艦長を描いてみました。

ワルキューレ号
アマゾネスな宇宙海賊 船長だけ手書き(着色はAI) 部下はワード指定のAI任せ
宇宙海賊なので剣持ってるイメージ

宇宙海賊なので大型ナイフ持ってるイメージ
宇宙海賊なのでマント羽織るイメージ
海賊取り締まる側の艦長は剣持ってマント羽織る眼帯男と
いかにもハーロックの影響見え見えのキャラだけど
宇宙の海を俺の海にするにはこれでいいのだ
女性キャラより描いていて楽しいし

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