森の案内人
世界でここだけの
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世界でここだけの

森の案内人




( 前回のつづき )




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視界がひらけて、いよいよ山頂が見えはじめたアポイ岳を登りました。





北五葉( きたごよう )や赤蝦夷松( あかえぞまつ )の森ではなくなったのは、





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かんらん岩、そのものが岩塊となって露出していたからです。


植物の生育を阻害する物質がたくさん含まれているかんらん岩が露出すると、生えることができる植物は、さすがに少ないようでした。




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登ってきた道をふりかえると、









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北西へのびる海岸と、かんらん岩の岩塊が、ツーショットで見れました。





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ただ、森になることができない過酷な環境にあっても、いろんな植物が生えていました。





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かんらん岩のすきまには、石楠花( しゃくなげ )の一種・白山石楠花( はくさんしゃくなげ )が、森の中で生えていた個体よりも極少になって花を咲かせていたり、




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伊吹麝香草( いぶきじゃこうそう )も花を咲かせていました。





そして、世界中でアポイ岳周辺だけに自生をしている固有種たちも、花を咲かせていました。





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様似弟切( さまにおとぎり )




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アポイ母子( ははこ )( こちらは固有種ではなく固有品種になります )




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蝦夷髪剃菜( えぞこうぞりな )


この黄色い花のまわりにある、丸みを帯びた葉っぱはアポイ樺( かんば )という低木の葉っぱで、

そのアポイ樺も、アポイ岳周辺だけに自生する低木です。



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木なのに大きくなることはなく、小さいままで生きるのが特徴です。

どれだけ高くなっても、1mくらいのようです。




これら、アポイ岳周辺だけに自生をする草木は20種( 固有種だけではなく、亜種、変種、品種を含む )にも及ぶようで、この植物群落は、国指定の特別天然記念物( 天然物の国宝 )に指定されています。






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森にならない森林限界( しんりんげんかい )と呼ばれる環境でも、この環境に適応した草木たちは、じつに健気に生きていました。





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8合目に着いて、





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9合目に着いて、





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いよいよ山頂に近づくと、そこには、またまた驚きの光景が広がっていました。





森林限界になったアポイ岳の、山頂付近は、







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岳樺( だけかんば )の森になっていました。


人が植林したわけではないのに、なぜここだけ森になっているのか?

後で調べてみましたが、現在になっても解明されていない謎のようです。




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山頂は、森に包まれていました。







登ってきた道を戻って、下山をしはじめると、





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最後の岳樺( だけかんば )の向こうの下界は、森林限界の岩塊が、ふたたび広がっていました。


もしかすると、この岳樺は、すぐ下に自生しているアポイ樺( かんば )のDNAも入っている交配種で、だからあまり大きくなっていないのかも・・・、

と、想像が広がりました。





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アポイ岳は、すごい所でした。





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三浦豊といいます。著書「木のみかた 街を歩こう、森へ行こう」(ミシマ社)、行った森林や名所は3000ヶ所以上、日本に生えている木の名前と特性はほとんど分かります。街も好きです。https://www.niwatomori.com