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すごいぞ和歌山



南部梅林( みなべばいりん )で、今まで見たことのない広大な梅林に圧倒され、その勢いで、梅林と同じ「 みなべ町 」にある「 みなべ町うめ振興館 」へ行きました。














桜の開花前線は、春が来る度にニュース等でよく報じられますが、梅の開花前線は生まれて初めて見ました。こんな開花前線もあるのですね。



1月31日に開花する九州の南端から、5月15日に開花する北海道まで、
梅は、開花時期がじつに3ヶ月半も異なるのですね。




館内の奥まった所には、







南部梅林誕生の歴史が、大きなブックレットの形式で展示されていました。






南部( みなべ )地方は米があまり育たない痩せ地ということから、治めていた藩主の計( はか )らいもあって、江戸時代から梅の産地とされていたようです。





驚いたことに、江戸時代の実梅(  みうめ )の栽培は日本全国でそれほど大々的にされていませんでした。実梅は各家庭や集落の畑で育てられ、いわば自給自足的に食用されてきたのです。

それが、近代の明治時代に入ってから梅干しが軍隊の常備食として需要が増えたことから、和歌山で実梅を目的とした栽培を始める人が増えました。





現在、最も高級な実梅として知られる南高梅( なんこうばい )が生まれたのは、
それを支えるだけの地域の自然や歴史、人々の情熱など、さまざまな要素があったからこそなのですね。




まさに、和歌山の風土が生んだ結晶そのものだと感じました。









梅を栽培しつづけるにあたって、自然環境と人の生業( なりわい )が組み合わさった仕組みが組まれていることが、1つの概要図で展示されていました。

何世代もの試行錯誤によって生まれた合理性の分厚さを感じます。






そして、館内にあった一つの看板の前で、僕の目は釘付けになりました。



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