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forest forest

今までのアーカイブはコチラ→ https://www.niwatomori.com/forest_forest_map/ 森の案内人・三浦 豊が、週に1,2回、日本中の森林、木々… もっと読む
キャラ立ちした木々、無数の森林や名所・・・、 森目線になると、日本はほんとうに、すばらしいことにな… もっと詳しく
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2020年10月の記事一覧

錦と翼

秋田県、秋田市内の住宅地を歩いていると、 とても鮮やかな紅葉をした木が、生えていました。 錦木( にしきぎ )です。 名前のとおり、まさに錦のような、鮮やかな紅葉をします。 あまり大きくならないので、このように、日本庭園でも植えられてきました。 逆光で写真を撮ると、まるでステンドグラスのように写ることがあります。 他の木には見られない、錦木( にしきぎ )の大きな特徴は、

塩原の松

栃木県、那須塩原市( なすしおばらし )の、塩原( しおばら )温泉街を流れる、箒川( ほうきがわ )です。 川のまわりは、深い谷になっていて、 いろんな木が生えていました。 そんな、塩原温泉のまわりの山を登りました。

3000才 ! ! !

大分県の大分市、柞原八幡宮( ゆすはらはちまんぐう )へ行きました。 天長四年( 827年 )に、宇佐神宮から八幡神の御分霊が勧請されて、承和三年( 836年 )に社殿が造営されたと伝えられています。 かつての大分県に位置した豊後国( ぶんごのくに )の一宮として、大きな隆盛を誇った神社です。 宝永四年( 1707年 )に描かれた絵図が残っています。 参道を登ると、 雅( みやび )な門があらわれました。 そして、その左側に、

緑色の実

大分県の、宇佐神宮( うさじんぐう )へ参拝しました。 宇佐神宮は、日本全国に44.000社ある八幡宮の総本宮で、その境内は、圧倒的な広さを誇っています。 こんなに広大な神社は、日本広しといえども伊勢神宮くらいしか思い浮かばない広さでした。 しばらく歩くと、 参道のまわりは森になって、 三の鳥居の向こうは、 原始の世界が、そのまま残っているような森が広がっていました。 中でも、これだけの大きさの一位樫( いちいがし )がたくさん生えている森は、日本広しといえ

黄色とピンク

長野県、上田盆地の西側にひろがる、塩田平( しおだだいら )です。 その西の端には、 別所温泉という温泉街があって、 現役で使用されている、かわいい駅舎がありました。 別所温泉は、こじんまりとした温泉街で、 町中から少し歩くと、 のどかな原っぱが広がって、 安楽寺というお寺がありました。 この寺院の、境内の奥へ進むと、

しだれ

長野県の松本市、松本城へ行きました。 江戸時代の寛永年間(1624〜45年)に建造されたと云われている国宝の天守閣は、まさに、圧倒的な存在感を放っていました。 そんな松本城の敷地内には、たくさん木々が、のびのびと生えていました。 そんな中、僕は、今まで出会ったことのない、おどろきの木と出会いました。

森の城

愛媛県、宇和島市( うわじまし )の真ん中にある、宇和島城です。 今から8年前の2012年に、家族と親類で行きました。 その大きな理由は、 城内の一角に、 僕の父方の祖父が住んでいた家の門が移築されて残っているようなので、みんなで見に行きました。 僕の父方の祖先は宇和島藩の藩士で、 ことあるごとに宇和島のことを話していた祖父のことを思い出します。優しい人でした。 そんな、かつての祖父が住んでいた実家の門を見てから、城内で、非常に印象的な看板を見つけました。

栴檀の生きるチカラ

街なかで芽吹いているのを、よく見かける木です。 栴檀( せんだん )です。 街なかの、ちょっとした隙間から、元気いっぱいに芽吹いている姿をよく目にします。 なぜ、このように、街なかで自然に生えている姿を目にすることが多いのかというと、 晩秋に、 ほのかに黄色の実を実らせて、 冬になると、 実はクリーム色になります。 その実を鳥が食べて、果肉は体内で消化され、消化されない硬い種が排泄されて、 街なかの、さまざまな所で芽吹いて、元気いっぱいに茂ります。 そ

厚さ約40cm

大分県の山奥へ行きました。 田園から林道を歩いて、 その先にある山道を進みました。 笹が茂る原っぱを歩くと、 その先に、 あまり出会うことのない大きな茂みがあって、 看板がありました。 生えている木は複数でしたが、 看板には、その中の1本が「 日本で一番大きな樫( かし )だ 」ということが書かれていました。 看板から、時計回りにまわりこんでみると、

超古代ロマン

( 前回のつづき ) 御神石( おんかみいし )と呼ばれている巨石から、さらに続いている山の斜面を登りました。 森の中には、丸みを帯びた、大きな石がたくさんあって、 御神石から歩いて15分くらいで、 たたみ20畳くらいの平地になっている、白皇山( しらおやま )の山頂に着きました。 そこは大きな石に囲まれた広場で、 祭壇がのっている丸石の後ろ側へまわってみると、 尖った三角形の巨石があって、 鬱蒼とした森におおわれた足摺岬( あしずりみさき )の一帯が見下ろせ