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forest forest

今までのアーカイブはコチラ→ https://www.niwatomori.com/forest_forest_map/ 森の案内人・三浦 豊が、週に1,2回、日本中の森林、木々…
キャラ立ちした木々、無数の森林や名所・・・、 森目線になると、日本はほんとうに、すばらしいことにな…
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2020年8月の記事一覧

ニッポニア・ニッポン

新潟県、佐渡島( さどがしま )にある、トキの森公園です。 ここには、何羽もの朱鷺( とき )がいると聞いたので、行ってみました。 朱鷺がいるゲージの前から、公園はトキづいていました。 公園の奥ヘ行くと、資料館があって、 ほのかにピンクがかった朱鷺( とき )の羽や、 1967年から2003年まで生きた最後の日本産の朱鷺、キンの剥製がありました。 江戸時代の末期まで、朱鷺( とき )は、北は函館から南は沖縄まで、ごく普通に見かけられた野鳥でした。 ところが明

佐渡金山

新潟県、佐渡島( さどがしま )の相川( あいかわ )地区にある、佐渡金山跡です。 江戸時代の慶長六年( 1601年 )から平成元年( 1989年 )までの、じつに388年間もの長きにわたって、金と銀の採掘がされた鉱山です。 そんな佐渡金山の坑道( こうどう )の一つで、今は一般公開されている宗太夫坑 ( そうだゆうこう )へ入りました。 暗い坑道を進んでいくと、

ささがささる

まだまだ残暑の厳しい地方が多いようですが、先日の日曜日(8月23日)に、京都市内の東山で案内をしました。 朝9時に地下鉄の東山駅で集合して、 青蓮院門跡( しょうれんいんもんぜき ) → 知恩院( ちおんいん ) → 森林 → 青龍殿( せいりゅうでん ) → 森林 → 清水山( きよみずやま ) → 清水寺( きよみずでら ) と、名所旧跡の解説をしながら寺社をお参りして、森林観察と解説をしながら歩いて、16時に清水寺で解散という、なかなか濃厚な行程でした。 1年で

千本シナ

北海道、中頓別町( なかとんべつちょう )の、敏音知岳( ぴんねしりだけ )という、標高703mの山の麓です。 山の入口には、 鳥居があって、そこから登山道を登ってピンネシリ岳の山頂まで登るわけではなく、前から会ってみたかった木に、会いに行ってきました。 しばらく歩くと、 椴松( とどまつ )の林になっていました。 椴松( とどまつ )は、樹肌が白っぽくて、まっすぐに伸びる針葉樹です。 北海道でたくさん植樹されていて、材は、建材やパルプ材として用いられます。

炭鉱の街

北海道、夕張( ゆうばり )市の炭鉱跡です。 現在でも小規模の発掘は行われているようですが、明治23年から始められた大規模な炭鉱は、昭和40年代に入ってから次々と閉山をして、 主要だった炭鉱の跡地に、今は石炭博物館があります。 館内へ入ってみると、 黒ダイヤとして重宝され、近代日本の工業化を推進したエネルギー源、石炭の炭塊( たんかい )が展示されていました。 そして、 かつての坑道が再現されていました。

神威岬に生きる

3年前に行った所は、 風の強い場所でした。 北海道の積丹( しゃこたん )半島の先端にある、神威岬( かむいみさき )です。 風が強かったので、途中から通行止めになっていました。 ここでは、よくある事のようです。 それから3年後に、もう一度、神威岬( かむいみさき )へ行ってきました。

皆が神、仙人の住みたまう所

日本屈指のリゾート地としてにぎわっている北海道のニセコ地域から、山奥へ行った所にある駐車場です。 ここから、ニセコ地域で最も美しい沼といわれている場所まで歩きました。 道は、すべてウッドデッキになっていて、 20分ほど歩くと、しだいに視界がひらけてきました。

最北の地に生きる

青森県、横浜町( よこはままち )を通っている国道279号線沿いに、 桧木八幡( ひのきはちまん )神社という、平安時代の1053年に創建された神社があって、 参道を歩いて、本殿へお参りしました。 本殿は改修中で、 そのまわりの、境内に広がる森を歩いてみると、

岩神の飛石

群馬県、前橋( まえばし )市の街中です。 今から4年前の、2016年8月に行きました。 交差点に面した所に、岩神稲荷神社という名前の神社があって、 その社殿の後ろには、 巨大な岩がありました。 この巨岩は「 岩神の飛石( いわがみのとびいし ) 」とよばれています。 高さが9.47mもあって、岩でありながら、まるで山のような迫力でした。 ちなみに地面より下には10mも埋まっているようです。

ガルトネルさんの林

北海道の函館市から、七飯町( ななえちょう )を通って北へ伸びる国道5号線沿いには、14.3kmにわたって、1000本以上の赤松の並木がつづいています。 この地方では、車の往来が最も多い幹線道路の一つなのに、大気汚染に弱い赤松がこれほどたくさん生き残っているのは、すごいことだと思います。 その赤松並木のつづく国道5号を北上して、JR七飯( ななえ )駅を少し通り過ぎた所で、細い道を曲がると、 原っぱがあって、 森の入口があったので、入ってみました。

森と 〜 ( ほにゃらら ) 、 9月3日から始めます

みなさま いつも、ありがとうございます。 告知のようなことはできるだけ控えるようにしているのですが、3つの大切なお知らせをさせてもらいます。 ○ 「 森と〜 」 というオンラインサロンを、来月の9月3日(木)から始めさせてもらうことにしました。( 毎週の配信はzoom、アーカイブの録画はvimeo、交流はfacebookページでさせてもらう予定です ) 毎週木曜日の20時から21時まで、毎回お題を決めて、ライブ配信をさせてもらうことにしました。 forest fore

瓦礫の中から

広島市の中心部です。 川沿いには広い公園があって、 この建造物が、建っていました。 原爆ドームとよばれるこの建物は、かつては、 広島県物産陳列館とよばれる建物で、建てられたのは大正4年( 1915年 )。 緑色のドームがシンボリックで、広島市民から愛されていたようです。 館内では県物産の展示や即売が行われ、美術展や博覧会を催されたこともありましたが、やがて広島県産業奨励館と名前を変え、戦争の激化とともに、官公庁の事務所として使用されていました。 ところが昭和

勝山館

北海道、上ノ国町( かみのくにちょう )の海沿いにある、旧笹浪家( きゅうささなみけ )住宅です。 代々ニシン漁を生業にしてきた旧家で、建造されたのは19世紀前期と、北海道では最古の民家といわれています。 その旧笹浪家のすぐ横には、 元禄12年(1699)に建立された、北海道で最古の神社建築と云われる、上ノ国八幡宮( かみのくにはちまんぐう )本殿が鎮座していました。 軒下には、まるで生きているような、精緻( せいち )な龍の木彫りがほどこされていました。 そん