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毎週木曜「大文字」に向かって走るわけ

ぼくは、京都にある仏教系大学で週1回だけ授業を担当している。「臨床死生学論」という科目である。将来住職になる学生向けの授業だが、、履修しているのは社会福祉学部の学生の方が圧倒的に多い。よって、「ソーシャルワーカーを目指す学生への実践トレーニング」と位置づけしている。

大阪から京都への移動は乗用車に

大阪駅から京都駅までは新快速で30分。またこの区間は料金も特別に安い。ちなみに、ぼくの自宅付近の八尾駅から京都駅までJRだけで行くと1100円。それが、途中で地下鉄を利用すると合計1030円(八尾~天王寺180円、天王寺~梅田280円、大阪~京都570円)になり、逆転現象が起こる。大阪~京都間はJRと私鉄で熾烈なバトルがあるのだ。

大阪から京都へ行くのは鉄道が便利だが、昨今のコロナ禍。できるだけ電車は避けたい。そこで乗用車で京都へ向かうことになる。京都には「西大路通り」という幹線道路がある。ぼくは、毎週木曜に大学へ向かうため、「西大路通り」を北上するのだが、正面には「大文字」がくっきりと見える。

学生は震えながら授業をうける

前期の授業はすべてオンラインとなった。ぼくは事前収録のオンデマンド方式で15回の授業を行った。後期は11回終了時点ですべて対面(教室)となっている。換気のため、窓と出入口が全開なので寒さがこたえる。学生はコートを脱ぐこともできず、防寒帽にマフラーという状態だ。震えながら授業に出ている。

みんなでコロナ禍が過ぎ去るまで耐えるしかない。ただ、例年のこの時期は暖房でポカポカなので、眠気に襲われる学生も多い。教員の立場ではどちらが良いのかわからなくなる時がある。

来春へ願いを込めて

もう今年度は諦めよう。後期の授業は1月には終わる。だから、来年の4月からは元に戻ってほしい。いろいろな意味があるが、ぼくの場合、高速料金がイタイのだ。「大文字」を拝むのは、お盆の時だけでいいよ。

合掌




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