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東日本大震災を通じて決意した「for me」から「for you」になること。

2011年3月11日、東日本大震災が起き、貧乏俳優だった僕は全財産5,000円を寄付し、一文無しになりました。

いつ同じような地震が起きるか分からない恐怖心の中、家で自宅待機する時間が増え、これまでの人生を振り返り始めました。

1.一文無しになって

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僕は給料日後だったにも関わらず、全財産5,000円を寄付して、一文無しになりました。

アルバイトが再開すれば、賄いで食いつないでいけますが、再開するまでは家に残っていた食料で過ごす日々。

お金が無いので何もできず、さらに当時は計画停電で節電しようという風潮があったため、僕は電気も付けずロウソクの火だけで過ごすようになりました。

なんで僕はこんな時に、5,000円しか差し出せない経済状況になってしまったのか。

それは俳優に没頭し、俳優活動にお金を使っていたからです。

誰かの役に立ちたいと思いながら俳優業をやっていたのに、努力し続けた結果5,000円分しか人の役に立てないことに、愕然としました。

2.なぜ俳優をやっているのか

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震災があって以来、世の中は自粛ムードになり、演劇の舞台はすべて延期になりました。

人の役に立つ必要がある時に、場所や機会が無ければ人の役に立てないこの仕事、僕は何のためにやっていたのか。

思い返せば、僕は映画に出たいだけだったことに気づきました。

だから、20歳の時に映画に出演し、あの時に夢は叶っていたこと。

そうだとしたらなぜ続けていたのか。

それは、俳優をやっているだけでちやほやされて、特別な人に見られ、人から凄いと言われることに嬉しさを感じていたこと。

舞台をやって観に来てくれた人に、「良かったよ」と褒めてもらえることに、喜びを感じていたこと。

僕が俳優を続けている理由、続けながら売れない原因は、頑張っている動機が「for me」であることに気づきました。

3.for you

「for me」であることに気づいたときは、ものすごく後悔しました。

その時の心境は、当時のブログにも綴っていました。

褒められたい、認められたいという動機で頑張っている人は、あまり応援したいとは思わない。

「for me」の反対は、「for you」

本当に心の底から人のために努力すれば、何かしらの結果がでるはず。

それから僕は「for you」である自分になろうと決めました。

4.6年間という月日

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とはいえ、もう23歳になる年。

あと1年で、俳優を目指し始めて6年が経過。

6年というと、小学校でいえば1年生~6年生まで育ちます。

中学校でいうと、中学校1年生が高校3年生になります。

6年あれば成長し続けていたのに、この6年でどれだけ成長したか。

成長はしたけど、経済状況は悪化していく一方だった6年間。

このままこれから先同じ6年間を続けると、30歳になっても売れない俳優を続けながら、アルバイトで生計を立てている姿がイメージできました。

5.この1年間が勝負

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そう考えると、この1年で決着を付けようと思いました。

この1年で何かしらの成果が出れば続けるけど、何も変わらなかったら諦めて、岡山に帰ろう。

その変わり、本気でやる1年にしようと決めました。

まとめ

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それからの1年。

今までの人生で一番変化があった1年になりました。

続きはまた次回お話しします。

ここまで読んでいただき、ありがとうござました!

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