6・7月自選短歌☂️🎋

新月のように名前をつけられて確かに存在すると言いたい

鏡のない街に生まれて水面に映る全てが真実だった

いくつもの街を壊して残されたこれを平和と呼ぶことにする

共学になった母校の制服がありふれていて遠ざかる夏

曖昧に切った電話に背を向けて行き先のない言葉の生死