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沢登りのリスクについて

登山のジャンルの中に、「沢登り」というものがあります。沢を登りつめて行くスタイルですが、日本特有の登山スタイルだそうです。今年は、海や沢での事故のニュースが多い気がします。沢登りのリスクについて、今日は登山研修に執筆された佐藤裕介さんの記事「沢登りのリスク回避」を紹介させていただきます。

沢登りのリスク

①濡れによる低体温症のリスク

登山では濡れないことが基本となりますが、沢ではその基本が異なります。水しぶきを浴びることもあれば、泳ぐ必要がある沢もあります。濡れた状態での行動は簡単に低体温症を招いてしまいます。そのため、雨具やウェットスーツなどウエアの調整、行動食の補給、暖かいものの補給、など的確な判断が重要です。

②増水によるリスク

同じ沢でも、当日だけでなく入山1週間ほど前からの降水量によって、流量が大きく変わります。そのため、天気や沢の地形を十分に考慮して、入渓することが大事です。また、水の濁りなども確認して、増水が予測される場合は最善の判断をする必要があります。

③滝の登攀時のリスク

岩場でのクライミングと違い、滝の登攀は濡れています。さらに滑りやすかったり、浮石があったりします。上から流れてくる水に抵抗しながら登らなくてはなりません。厳しい沢は力量の揃ったメンバーで望むことが必要です。

④草付きでのリスク

沢を登りつめたら、最後は登山道に出るために沢靴で草付きの土手を登ることが多いです。足を取られたり、滑ったりする場面が多いため、それに対しての準備もしておきましょう。

これ以外にも、沢登りはリスクが多い登山スタイルでもあります。しっかり準備をすること、そして経験あるメンバーと一緒に行動することが大事ですね!!

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