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MIURA流 登山塾「ippo」

ミウラ・ドルフィンズでは鹿屋体育大学の山本正嘉教授をはじめ三浦雄一郎・豪太親子とともに、より快適に、より安全な登山を行うためのデータを測定し、登山者のための実践的なトレーニング方…
毎週月・水・金曜日の12時に更新!このippoマガジンでは、科学的な根拠のあるMIURA流のトレー…
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#クライミング

クライミングの能力を表す「保持耐久時間」

クライミングの能力は、どの課題を登れたかという「グレード」で表されますが、より高いグレードが登れるようになった要因として、保持耐久時間の向上があります。今回は、「保持耐久時間」についてお伝えします。(元になった論文はこちら→西谷ほか、コーチング学研究.2010) 保持耐久時間の測定方法 肩幅程度の感覚に吊り下げた、トレーニング用擬似ホールド(写真参照)を握り、両手が地面から離れた瞬間から両手がホールドから離れるまでの時間をストップウォッチで計測する。 下の図は、クライミン

クライミングが上達した要因を分析してみる

クライミングには複雑な要素が組み合わさっています。難しい岩を登ることや、グレードが高い課題を登るためにトレーニングをしている方は多いですが、「強くなった」「登れるようになった」とき、その要因について考えたことはあるでしょうか?もしその要因がわかれば、次の目標が見つかった時に、効率の良いトレーニングプランを考えることができると思います。 今回の内容は、「クライミング未経験者にクライミングのトレーニングを行わせた時、パフォーマンスアップにつながった要因は何だろう?」という内容で

クライミングとメンタル

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久しぶりにプロテイン摂取

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体の左右差を改めて実感した

私は右利きなので、必然的に右手の筋力(握力など)が強いです。左右の力の差については、きっと誰もが感じることだと思います。しかし、運動をする上で、その左右差をできるだけ無くした方がいい場面はあります。例えば、右投げ、右打ち、右足踏切り、右こぎなど、片方の動き特化したスポーツを行う場合は、左右差が必然的に出てくることもありますが、左右対称の動きをする運動の場合は左右差が小さい方が高いパフォーマンスを発揮できます。 先日、クライミング中に、また自分自身の左側の筋力の弱さを実感しま

Dreamers Summit NO2.花岡ユリ子さん

Facebookから垣間見えるユリ子さんは「実の年齢には全く見えないくらいとても元気で、登山もクライミングも積極的に楽しんでいらっしゃる方」。登山だけでなくヨガや音楽の活動も国内外問わず勢力的で、女性として輝いている存在に見えます。実際に彼女がFacebookへ投稿した際、彼女へのコメントを拝見すると「いつも元気そうですね」「すごいです!」という絶賛の言葉が並んでいます。 彼女にお会いしたのは、今から15年ほど前のこと。ミウラ・ドルフィンズの低酸素室がオープンしたばかりの頃

三ツ峠クライミング

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クライミング中の気づき

今日はクライミングの話を少し。 クライミングをはじめて2年半ほど。クライミング仲間の中には、週末になるたびに外岩に出かけ、平日も仕事が終わるとクライミングジムに通う友人もいます。なので「クライミングもやっています」というほど熱心に取り組んでいるか、と言われると自信を持って「やっています」と言えるかは微妙なところです。 でも山を登ることも好きだけど、岩を登ることも好きなので、クライミングのためのトレーニングも行なっています。手指や腕の力や、足の力だけではなく、全身のバランス