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Dreamers Summit NO2.花岡ユリ子さん

Facebookから垣間見えるユリ子さんは「実の年齢には全く見えないくらいとても元気で、登山もクライミングも積極的に楽しんでいらっしゃる方」。登山だけでなくヨガや音楽の活動も国内外問わず勢力的で、女性として輝いている存在に見えます。実際に彼女がFacebookへ投稿した際、彼女へのコメントを拝見すると「いつも元気そうですね」「すごいです!」という絶賛の言葉が並んでいます。

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彼女にお会いしたのは、今から15年ほど前のこと。ミウラ・ドルフィンズの低酸素室がオープンしたばかりの頃でした。確かアコンカグア山への登山前だったかな。登山についての話をしたのだと思いますが、その年の登山を聞いて唖然としたことを覚えています。なんと同年にすでに、モンブラン、ケニア山、キリマンジャロ山を登頂済みだったのです。

高所登山は、できるだけ期間を空けずに行う方が、高所順応の効果が消えずに楽に登ることができると言われますが、それを実践されている一般の方がいることに驚きました。そして、そこまで追い込む理由を「ずっと忙しく仕事をしてきて、やっと定年退職を迎えた。そして家族も落ち着いている、今年が一番時間が取れそうだから一気に山に行きたい」と聞きました。「そんなに一気に登ってしまったら、来年は8000m峰ですね〜」なんて話をしていたら、翌年は本当に8000m峰へ登られてしまいました。

フィティン山

8000m峰への挑戦の後も、海外の高所へ行かれる前には低酸素室へも足を運んでいただきました。その度にご自身のお話も聞かせていただきました。ご家族のこと、お仕事のこと、山のこと。中には何と言葉を発して良いか悩んでしまうくらいの経験の深さを感じることもありました。それでも、その場の雰囲気が暗くならないように明るく話してくださる優しさが印象的でした。

趣味の中心がアウトドアだと、天気が悪い時や体調が悪い時にできることがない、ということで押し花を趣味に加えられたり、新たにヨガを資格を取るくらいまで勉強されたり。その前向きな姿勢にいつも刺激をいただいています。

以前、八ヶ岳全山縦走をされたユリ子さんの投稿を見ました。私もぜひ歩きたいと思っていたことを伝えると、その直後に低酸素室にお越しいただいた際に地図を持って来られ、どのルートを歩いたのか丁寧に教えていただきました。確かその時だったと思いますが、「もっと自分の時間を使って山に行きたい」「もっと早くから本格的に山をはじめていたらよかった」とか・・・そんなことをユリ子さんにちらっと呟いたことがありました。「何を言ってるのよ!私なんて65歳でクライミングをはじめて、70歳でアイスクライミングをはじめたのよ!!」と笑いながら一喝されました。

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そして最近はランニングにも取り組まれ、ハーフマラソンも完走したとのこと。その前向きな姿勢にとても刺激をもらえます。私の悩みとか苦労なんていうものは、ユリ子さんの足元にも及ばないのだろう、といつも思います。ユリ子さんが幸せな時間を過ごすことができるように応援するとともに、私もユリ子さんのように、限られた時間を有意義なものにできるように過ごしたいと思っています。

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                 (写真の中心が花岡ユリ子さん)

ユリ子さんから学んだこと
・家族を大切にする中で、自分の時間を大切にする
・いいことも悪いこともたくさんの経験を大切にする

※この記事は無料配信とさせていただきます。

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