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若手弁護士「ホンネ調査」Vol.1: “Day1”から飛び込んできた古株三人組に聞いた「三浦法律事務所とは」(前編)

2019年創業の三浦法律事務所は2020年、新人弁護士採用を開始します。設立当初は3人しかいなかったアソシエイト弁護士も現在は9人まで増えました。当事務所に興味がある方や、ファーストキャリアの候補の1つとして当事務所を考えている方に少しでも事務所の雰囲気や若手弁護士としての働き方のイメージを持ってもらえるよう、アソシエイト弁護士にインタビューを敢行しました。それぞれが何を考え、何を求めて三浦法律事務所の門を叩いたのかを探ります。

第1回は、設立当初から参画している“古株三人組”に話を聞きました。何もないところに飛び込んだ理由や、「三浦法律事務所のいいとこ・わるいとこ」を調査。“台本ナシのホンネ”をお届けします。

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(左から)磯田 翔(いそだ・しょう)PROFILE:2016年弁護士登録(69期)。14年慶應義塾大学法学部法律学科卒業。法科大学院在学中に司法試験予備試験合格。16~18年三宅・今井・池田法律事務所。19年の創業時から三浦法律事務所に参画
五百木 俊平(いおき・しゅんぺい)PROFILE:2016年弁護士登録(68期)。14年慶應義塾大学法科大学院修了。16~19年4月K&L Gates外国法共同事業法律事務所。19年4月に三浦法律事務所参画
小倉 徹(おぐら・とおる)PROFILE:2016年弁護士登録(69期)。15年京都大学法科大学院修了。16~18年ベーカー&マッケンジー法律事務所(外国法共同事業)。19年の創業時から三浦法律事務所に参画

――磯田弁護士と小倉弁護士は事務所が誕生したその日から所属しているわけですが、何もないところにどうして飛び込もうと思ったんですか?

磯田 翔弁護士(以下、磯田):私は、三浦弁護士が新しい事務所を立ち上げるという話をエージェントから聞きました。

小倉 徹弁護士(以下、小倉):私も同じです。三浦弁護士と直接話をすると決まったときは、自分が読んだことがある本の著者でしたし、大物だと思っていたので緊張していたんですけど、やたら気さくな人で驚きました(笑)。

磯田:私は前の事務所の案件で三浦弁護士とお会いしたことがあったので、そういう意味で面識がありました(笑)。でも本当に気さくな人ですよね。

――それで、参画の決め手は?「影も形もない法律事務所に参加する」って、かなり不安だと思いますが。

小倉:まだ存在しない法律事務所に移籍するというのは、それなりのリスクがあるなとは思いつつ、これから弁護士として一人前になるためにはチャレンジするのもいいなと思い、移籍を決めました。あと、多様な業種・規模の企業をクライアントとする企業法務の法律事務所を一から作っていくことはなかなか経験できることではないので、リスクよりもおもしろそうだという気持ちが勝ったので飛び込んでみようと思いました。

磯田:私は前の事務所が倒産村の弁護士事務所(注:倒産・事業再生に特化した法律事務所のこと)だったので、業務の幅を広げたいと思い転職を決めました。小倉弁護士が言うように、確かにリスクはあると思いましたが、三浦弁護士と初めて会ったときに、「みんなが活躍できる場を作りたい」という話をしていて、「あぁ、一緒にそういう環境で事務所を作っていきたいな」と思い参画を決めました。どちらかというと、ワクワクの方が大きかったです。

――五百木弁護士は事務所設立から3カ月後の4月に入所したわけですが。

五百木 俊平弁護士(以下、五百木):私は2019年1月くらいから転職活動を始めたのですが、もうそのころには三浦法律事務所の噂が法律弁護士業界に瞬く間に広がっていたので、これはもう、この波に乗るしかないと(笑)。

――実際に三浦弁護士に会ってどうでしたか?

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五百木:いい意味で、「大手法律事務所で20年もやってきた弁護士」という感じがなく、とても気さくで物腰の柔らかい人というギャップが三浦弁護士の魅力だと感じました。そんな三浦弁護士が発起人として立ち上げた事務所にとても興味がわきましたし、良い事務所だろうなという漠然とした確信のようなものがあったので、不安はありませんでした。

――ここにはお三方しかいないのでぜひホンネを教えてほしいですが(笑)、「三浦法律事務所のいいとこ・わるいとこ」を教えてください。

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磯田:できたばかりの事務所なので、いろいろなことを自分たちで決めていけるという点はこの事務所のいいところだと思います。自由度が高いですね。その裏返しでもありますが、まだできたばかりなのであらゆることが決まっていない。だから今後は物事を決定するためのプロセスなども整備していく必要があると思います。

五百木:三浦法律事務所は“フルカバレッジ&トップクオリティ”を掲げているとおり、企業法務全般を扱う法律事務所なので携わる案件が多種多様だというのが自分としてはとても良いところだと考えています。あと、弁護士同士のつながりが濃密になりました。きちんと教育してもらえるという安心感もあり、自分としては非常に良いなと思うポイントです。

悪いところというか、要改善だなと思うポイントは、人数がハイペースで増えている関係で、物理的な作業スペースが足りていないなというところですね(笑)。ですが、こうした問題もパートナーは可能な限り改善してくれますし、2021年末にはオフィスの引っ越しも予定しているので今から楽しみです。

――五百木弁護士と磯田弁護士は、新オフィスの内装を検討するタスクフォースのメンバーでもありますよね。完全有志でアソシエイトが事務所作りに参加できるところも「自分たちで事務所を作り上げる」一例ですよね。次のオフィスはクリエイティブなスペースも増えそうなので楽しみです。さて、話を戻して小倉弁護士が考える事務所の「いいとこ・わるいとこ」は?

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小倉:チームで案件を担当するときに、アソシエイトからも案件の全貌が見えるところはこの事務所の良いところだと思います。もちろんチーム内で分担した結果、若手が下準備的な作業を多く担当することも当然ですし、大事な仕事だと思います。ですが、案件の全体像を理解し、方針をチームで検討・共有することで自分が行っている作業の位置づけを把握しつつ仕事ができるので、やりがいを感じるようになりました。

案件数に対してアソシエイトの数が不足気味である点は、今後の改善点だと考えています。この1年半でアソシエイトの数も3倍に増えましたが、それ以上のペースでたくさんの案件をご依頼いただいているので、案件をたくさんこなすことによって経験値は急速に増えていますが、自分の繁忙状況によっては自分が興味を持っている分野の案件に入れないこともあり、そこは悔しいなと感じます。

――忙しすぎてツラいですか?(笑)

小倉:この事務所はパートナー全員がアソシエイトに優しいんですよね。「忙しすぎてもうだめだ」となる前にパートナー間で業務量を調整してもらえますし、置き去りにしないというか、本当によくアソシエイトの状況を見守ってくれていると感じます。

五百木:私もそう思います。あと、「事務所としてこうやっていこう」とか、「こういう戦略で、こう成長していこう」といったビジョンを、弁護士全員が忙しい中でも事務所の一員として持っているところがすごく良いなと思います。

(後編へつづく)

PHOTO : SHUHEI SHINE

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