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三浦るぴんの短編小説(全年齢向け)

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三浦るぴんの短編小説(全年齢向け)です。
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#彼女

田舎の少年と都会の少女(短編小説)

  *  俺は田舎が嫌いだ。  なにもない。  なにもなさ過ぎて飽き飽きしている。  だ…

三浦るぴん
7か月前
7

矛盾している僕の純粋なる恋の終わり(短編小説)

* ずっと一緒にいられないなんて、ありえないよ。 「やめてください」 彼女は、そう言った…

3

人生30(短編小説)

* 俺の人生は三十秒で終わる。 それは決定されている事柄である。 なぜ俺がそれを知ること…

3

唐揚げにレモンをかけるな!(短編小説)

* 俺は親切心で揚げ物にレモンの果汁をかけるやつは嫌いなのだが、それが愛したい彼女の場合…

6

父親になったあと娘にプロポーズされた(短編小説)

* プロポーズとは祈りであると父親になった俺は思う。 祈ることで相手と添い遂げる儀式みた…

4

「日常の謎」について本気出して考えてみた(短編小説)

  *  彼女は僕の謎を知らない。永遠に知ることなく人生を終えるだろう。 「つまりだね……

3

占いって信じます?(短編小説)

「占いって信じます?」 「え? うーん、そうだなぁ……。俺はあんまりそういうのは信じない方かな」 「そうなんですか!? 意外です!」 「そ、そうか? まあ、でも、うん。当たってる時は当たるしね」 俺がそう言うと、美月さんは少しだけ俯きながら笑みを浮かべた。 「……私も占いとかあまり信じるタイプではないのですが、実は今日から新しい占いを始めたんですよ」 「へぇ……どんな占いなんだい?」 「それはですね――『運命の人』を見つけることができる占いです!!」 彼女は自信満々にそう言い

恋愛中者(短編小説)

  * 恋愛は難しい。 最近、彼女の様子がおかしいから、そう思う。 いや、おかしいというよ…

3

この物語にオチはない@メイド喫茶(短編小説)

「おかえりなさいませ、ご主人様っ!」 メイド服姿の女の子が満面の笑みで出迎えてくれた。 フ…

1

ベッドの上でバニーガールと(短編小説)

  * 「……バニーガール……だと?」 俺は思わず自分の頬を抓る。 痛い。 つまり、ここは…

3

人生に価値を決めるのは君次第(短編小説)

人生に価値はあるのだろうか? 俺は、俺の人生は今のところ、無価値だった。 中学校でいじめら…

1

好きへと変わる気持ち(短編小説)

* 僕が彼女の秘密を知ってしまったのは、夏休みに入る前の日だった。 その日も僕は図書室で…

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私は本気だけどね(短編小説)

* 「――この学園に、私以上の美少女なんているわけないでしょ!」 「いねえよ」 俺は即答し…

2

彼女との日常@オチなし(短編小説)

* 彼女の微笑みに、僕は胸が締め付けられる。 「今日はお泊まりです!」 「……はい?」 「明日もお休みですし、今日はこのまま泊まっていきませんか? お部屋ならありますし」 「いやいや! そんなのダメですよ!」 「でも、せっかくですから……ね?」 彼女は可愛らしく小首を傾げる。 (うぅ……そんな仕草をされると断れない) 「分かりました。それじゃあ、お言葉に甘えて……」 「やったぁ!」 僕が承諾すると、彼女は嬉しそうに飛び上がった。 それから僕たちは、一緒に夕食の準備をする。