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日本でのGoogle nest Wi-Fiの使用をおすすめしない理由

はじめに

Google nest Wi-Fiを導入して約1年。
仕事もコロナ禍を考慮して在宅勤務の頻度が増えたのですが、自宅のWi-Fiだと会社のPCがすぐフリーズして仕事にならなかったため、ネットワークの構成を見直しました。
日本でGoogle nest Wi-Fiを使う人にとってはあるあるな話と思いますので、今使っている人やこれから使う人の一助になりますと幸いです。

当初のネットワーク速度

回線速度は上り(アップロード)と下り(ダウンロード)があります。

○上り(アップロード)と下り(ダウンロード)
・上り(アップロード):メール、写真、動画の投稿などを行う際の回線速度。
・下り(ダウンロード):メールの受信、Webサイトの閲覧、動画視聴などを行う際の回線速度。

それぞれいろいろな用途で使われると思いますが、目安は以下のサイトのようなイメージです。
※サイトによって基準も異なるのであくまで参考です。

<https://ネット先生.jp/internet-speed-standard>

上記サイトによると、全てを快適に使うには60Mbps出ていればGOODみたいです。

上記を踏まえて見ていただきたいのですが、当初の自宅Wi-Fiの回線速度は以下の通りでした。

当初の自宅Wi-Fiの回線速度

普通の速度となってはいますが、この速度で自宅をIoT化している我が家では仕事に支障が出たのでしょう。

メッシュWi-Fiで死角なく安定した回線速度が出せるはずのGoogle nest Wi-Fiでここまで回線速度(下り速度)が出ないのはおかしいと思い、原因を考えていたのですが、1つだけ心当たりがありました。

「接続方式をPPPoEにしてなかったっけ?」

接続方式の見直し

過去記事を見ていただくと分かるのですが、予想通りPPPoEで接続していました。

PPPoEは電話回線網とプロバイダを繋ぐ「ネットワーク終端装置」を通過する仕様となっております。
そのため、通信量が多くなるとネットワーク終端装置が混雑して通信速度が遅くなってしまいます。
在宅勤務時にお昼の時間帯よりも夕方以降の方が回線速度が遅くなっていたのは、同じマンションの住人が帰宅してYouTubeを観たりして通信量が増えていたことが想像出来ます。

そこで今回はプロバイダから直接インターネットへ接続出来る新たな接続方式のIPoEでの接続を目指します。

※本稿はネットワークの知識がない人がGoogle nest Wi-Fiの疑問を解決出来ることを目的として書いておりますので、IPv4やIPv6についての記述は割愛します。

Google nest Wi-FiはIPoE非対応

IPoEによる接続を目指すと言いましたが、タイトルから分かる通り、Google nest Wi-FiはIPoE非対応です。
IPoEが日本独自の接続方式なので、外資系のGoogleのプロダクトは非対応だったというお話です。

では、どうするか…。
国内規格に対応しているルータを受け用のルータとして購入しました。(いや、それやったらBUFFALOのルータだけでええやん案件です)

購入したルータ

購入時のポイントは3点。
①IPv6 IPoE対応であること。
②最大速度が契約している回線速度(1,000Mbps)を満たしていること。
③LANポートがあるもの。

①は先述した通り、国内規格に合致しているかという観点です。
②はドコモ光の最大速度1,000Mbpsという回線速度を満たしているかという観点です。
NURO光を使われている方は2,000Mbpsを満たすものを選んだ方が良いと思います。
③はGoogle nest Wi-FiにLANポートが1つしかないので、その弱点を補うべく意識しました。

我が家のネットワークの構成

WAN⇄BUFFALOのルータ(受け用)⇄Google nest Wi-Fiの構成にしています。
BUFFALO側でパススルー設定を行うことでGoogle nest Wi-FiでもIPv6 IPoEの速度でインターネットを使えるようになります。

パススルー設定はBUFFALOのFAQから設定出来ます。

また、Google nest Wi-Fi側の設定は以下の通りになります。

Google nest Wi-Fiの詳細設定
DNS設定
WAN接続

回線速度の改善

上記の設定により、回線速度は以下の通りとなりました。

今の自宅Wi-Fiの回線速度

下りが大幅に改善されてかなり快適になりました。
仕事も支障なく出来るようになったため、今はストレスなく仕事に取り組めています。
(ここでいう仕事のストレスは回線速度に関して「は」です笑)

といいつつ、BUFFALOのルータにPS4などを有線で接続して、Google nest Wi-FiにはIoT化している家電くらいに留めています。

おわりに

Google nest Wi-Fiを買ったものの結局BUFFALOのWi-Fiだけでも十分だなというのが正直な感想です。
Google nest Wi-Fi自体はアプリで接続機器の確認や速度テスト、各種設定、パスワード管理が出来てすごく便利ではあるので、個人的には好きではありますが…。

利便性には目が行きやすいですがIPv6 IPoE対応とかはよく分からんとなる人も多いと思いますので、予想通り通信速度が速くなることを期待したのにむしろ遅くなったという日本人の口コミも多数見受けられました。

ルータとしては優秀だと思いますので、日本独自の規格に対応してないだけで低評価を受けるのは悲しいですし、Google nest Wi-Fiの特徴を理解して購入した人から高評価を受けることを期待しております。
(Googleの回し者みたいになりましたが、ただのユーザです)

長くなりましたが、何かご質問やご指摘等がありましたら、コメントをいただけますと幸いです。

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