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ヒト。

2ヶ月前にあるとても魅力的な66歳の女性に出逢った。というか、彼女の話を知人から聞いてとりあえず彼女に会って話を聞きたいということで時間を作ってもらい、会いに行ったのだ。

彼女を一目見て、この人は本当にこんな田舎に生まれ育ち、今も生活している人なんだろうかと思ってしまうような凛として全てが洗練されていてすぐにヒトを惹きつけるチカラをもつような女性だった。

ますます彼女のことを知りたくなった私はまずは自分が今までしてきたこと、価値観、考え方、生き方を彼女に話し、その後に彼女の考え方やこれからしていきたいことについて話をしてもらった。考え方、感覚、これからの時間の使い方についてこんな田舎にこんな考え方の女性がいることに改めて驚いた。その場ですぐに彼女の会社に入ることとなった。

入社までも何回か食事をし、その度に私と彼女が好きなもの、やりたいこと、大事にしているもの、東京で1人頑張っている私と同い年の息子の歯科医の話、すべてがこんなにもパートナーとして彼女のしていきたいことをサポートしたいと思ったひとはいなかったかもしれない。

ここまで信頼していてなんでも自分の価値観、これからこの人と手を組んで新しくてワクワクするようなプロジェクトを始めるために66歳のカッコいい女社長の会社(ハイブランドを中心とした田舎にあるのにスタッフ4人だけで年商6億を稼ぐセレクトショップ)に9月から入社し、入社後半月、
仕事が終わってから彼女とお茶をする日がほぼ毎日となった。客単価は高いとはいえ、1日の来客数は5人が多い方でそんな毎日はやはり滅入るのか、どうすればいいか考えなくてはならない…という葛藤とネガティブな発言が彼女の中で増えた。

新しいプロジェクトをしていく上で彼女のビジョンというか、これから具体的に何をしていきたいか、今ある3階建てのビルなのか、一回の来客で数十万円購入していってくださるお客様なのか、スタッフなのか、もしくは自分が大好きな洋服についてもっと新しいことをしていくことなのか…

私には彼女は大事なものがありすぎて前に進めずに私がこうしたらどうか、、という提案も一度やってみようということになってもすぐにやっぱりもう少し地盤を固めてからにしたいわ…というような言葉で何もできない状況にあると思ってある朝2人きりの時に聞いてみた。


その返答が…私を東京駅で過呼吸にさせ、涙が止まらなくなり、死ぬしかないのではないかという思いにまで追い詰める要因となった。


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