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【インタビュー】SDGsに対する違和感の溝を埋めるきっかけになれば【みなとまちバーチャルEARTH Fes実行委員長】

【みなとまちバーチャルEARTH Fes〜変化の波に乗り遅れるな!〜】というイベントが開催されます。

こんなご時世なのでリアルで集うものではなく、オンラインで
オンラインイベントとはいえ、よくあるzoomやYouTubeを使った配信ではなく、このイベントのために建てられたバーチャルビルを使って行われる最新鋭のイベントです。こちらのイベントでは、私みうらんも実行委員メンバーとして広報的なお仕事をしています。

■イベント詳細
みなとまちバーチャルEARTH Fes〜変化の波に乗り遅れるな!〜
開催期間:令和3年2月17日(水)〜2月28日(日)
告知ページURL:https://www.tvk-yokohama.com/earth_fes/
参加無料、事前予約不要
主催:一般社団法人 関内活性会
後援:横浜市、関内・関外地区活性化協議会、横浜商工会議所、ヨコハマSDGsデザインセンター、横浜メディアビシネス総合研究所、FMヨコハマ


そんなイベントの実行委員長を務める株式会社エイト 代表取締役の近藤一美さんにインタビューをしてきました。

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みう:アースフェスといえば、前回は2019年11月に横浜市中区の日本大通りで「みなとまち 食のEARTH Fes〜ここからはじまるSDGs〜」を開催されたんですよね。そのイベントも含め、開催の経緯を教えてください。

一美:前回は、私を含め飲食店の経営者の集まりが中心となって「食」を通じてSDGsへのアクションを踏み出すためのイベントでした。まだまだ自分自身がSDGsという言葉をよくわかっていない中で、わからないこそ届けられるものがあるんじゃないか、あえてまずは一歩踏み出そうと挑戦してみたんです。
前回はふらっと遊びに来れる(リアル)イベントだったから、身構えず気軽にSDGsを知ってもらえたらいいなと思ってました。
その時に参加してくれた学生さんや、ご協賛いただいた企業様含めたくさんの方から「SDGsってそんなに難しいことじゃないんだね。」「応援するから来年もやってほしい!」という声も多く上がり好感触で。

みう:「SDGsがそんなに難しいことじゃない」というのは嬉しい言葉ですね。

一美:新型コロナウイルスの感染拡大が広がって、2020年の開催は無理だろうと思っていた時に、前回お手伝いしてくれていた横浜市立東高校の教頭先生に「文化祭も行事もないからこそ、今何かやる必要があるのではないか」と言われたり、同じタイミングでバーチャルビル事業をしている会社の方を紹介されたりしたんです。
去年の4月って飲食店は緊急事態宣言もあって本当に苦しい状況で私もそれどころじゃなかったんですが、東高校のサステイナブル研究部の生徒さんと話すきっかけをもらったときに「今こそやるべきかも!」と気持ちが変わりました。

みう:高校生とのやりとりが一美さんを動かしたんですね!

一美:そうですね。前回ご協賛をいただいた方たちにも相談したら、皆さん心よく応援してくださって点と点が繋がった感じがしました。

みう:それらが後押しとなってリアルでのイベントができないならバーチャルビルを使ったイベントにしよう!と大きく事が進んだんですね。ということは、去年の5〜6月くらいから動き始めたんですか?

一美:動き始めたのは8月くらいかなぁ。まずは前回参加してくれたところに声をかけて、それ以外にSDGsに対する取り組みを行っている企業さんにも声をかけたら「ぜひ一緒にやりたい」と言ってくださる方もいました。

みう:SDGsの活動を発表できる場が求められていたのでしょうか?

一美:それもあるかもしれませんが、一番大きいのは東高校の生徒さんが実行委員会に入っていることですね。東高校には「サステイナブル研究部」という部活があって、そこの皆さんに実行委員として一緒にイベントを作ってもらっています。
10代〜20代の若い子たちに、企業がどんな取り組みをしているか知ってもらう機会にできたら参加してくれている企業さんも喜んでくれるかなと思ってます。

みう:就職活動や今後の生活にもいい影響があるかもしれませんね。

一美:そうなんです。実は今回出展してくれる株式会社牧野フライス製作所さんはSDGsの取り組みを積極的にされていて、イベントの話をしたらすごく興味を持ってくださったんです。さらに実行委員に高校生がいるというところで、「若い世代に自分たち(日本の製造業)の凄さをもっと知ってもらいたい、世界に向けてどんな技術を発信しているのかを見てもらうきっかけになれば」と話してくれて、今回参加に至りました。

みう:さすが一美さんの引き寄せ力…!(笑)それでも、お互いにとっていい循環が生み出せるならそんなに嬉しいことはないですよね。ところで、一美さん自身は以前からSDGsに対する興味があったんですか?

一美:私は詳しいわけでもなんでもなくて(笑)、専門家たちが難しいことを言っているとどうしても身構えてしまうんですが、女性だし、母だし、経営者であることを思うと、ジェンダーの壁みたいなのはすごく感じていました。交流会とかに行ってもまだまだ社長は男性ばかりで、女性がいても男性社長の後ろにいる秘書さんばかり。
私は母が社長という環境で育ってきたから、小さい時から違和感は感じていました。子育てしながら仕事をしていく上で、ママ友とか保護者さんと話した時にもまだまだ”女性が大変なのが当たり前な世の中"だなぁと思います。

みう:まだまだ男性は仕事優先、女性は家庭優先という意識が根付いていますよね。

一美:食に関しても、父がこだわる人で「安いからってそっちに走るのは絶対に違う。生産者さんや作り手の想いを知りなさい。」と言われながら育ってきました。そう思うと、SDGsに対する取り組みをしています!とは思わないけれど、自然に子どもを育てて女性経営者として生活していく中で、後から言われたら「SDGsって大事なことだ」としっくりきましたね

みう:なるほど、普段の生活の中で"目指すべき世界"との違和感を感じていたんですね。

一美:無理なく、自然の中でその溝を埋められたらいいなぁと思います。私も「子育てしながら働ける環境を作っていきたい!」と思うけど自分の会社でさえ難しいと思います。そんなに簡単に世界が変わるものではないと思うけど、一歩ずつ溝を埋める感じで。

みう:同じ方向を向きながら一人ひとりが意識して行動するという意味では、SDGsの17の目標というのはわかりやすいかもしれませんね。
では、一美さんが思う今回のイベントの魅力を教えていただけますか?

一美:ターゲットが10代、20代であること!
東高校の生徒さんが、「自動販売機に並んでいる飲み物を買うとしたら"どの企業が地球にとっていいことをしているか"という目線で商品を選ぶ」っていう話を聞いてすごく驚きました。自分が高校生の時そんな風に買い物してたかな!?って価値観の違いにびっくり。

みう:母になった今でこそその考え方は出てきましたが、高校生でその思考はすごい…!

一美:社会って、様々な企業が動かしているじゃないですか。その企業の社長さんたちは私よりも年上の人がほとんど。そんな上の世代の方たちに、若い世代からのフィードバックをしてほしいなぁと思います。若者ならではの目線で、「こんなことがあったらいいのでは?」「こうした方がいいのでは?」という声を企業に届けたいし、社長さんたちも聞きたいと思ってるはずなんです。
若者の声で社会や企業が変わっていくきっかけになったらすごくいいし、それができる可能性があるのがこのイベント。
自分たちが感じたことをトップに伝え、提案して、社会を変えるきっかけになるんです。

みう:ブースによっては掲示板のようなものがあって、企業さんと直接やりとりできたりするんですよね。ぜひ有効活用していただきたいですね。

一美:今回参加してくれている企業さんは、ちゃんと耳を傾けてくれる企業だけを集めているから積極的に参加してもらえたら嬉しいです。
経営者が若者の声を聞けることってすごく貴重だし、若い人たちが経営者に意見を言えるってすごく貴重な機会ですよね。

みう:アースフェスがますます楽しみになりました!
一美さん、貴重なお話をありがとうございました^^

バーチャルEARTH Fes HPはこちらから↓

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みなとまちバーチャルEARTH Fes実行委員長プロフィール
株式会社エイト
代表取締役 近藤一美
神奈川県を中心に居酒屋、らぁめん、洋食和食、高級鉄板焼きや天麩羅店など多種多業の飲食店を経営。
http://eight-8.co.jp/



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