空の飛びかた / ゼバスティアン・メッシェンモーザー
寒い日に分厚いコートと柔らかいマフラーを巻いて、花束を持って自転車で走る人。
その人にとっての日常が羨ましく思えた。
昔からなあなあと考えて、思って、生きてきて感じるのは、他の人の人生を私が生きるとどうなるんだろう、ということ。
あんなに一つのことやものを好きになれるのは、どういう感覚なのだろう。
想像はできても、私の日常では感じられないものだということが分かるだけだった。
これからもそうだと思う。
でも私は想像するだけでわりかし満足していると思う。
なんかそんなもんでもいいのかなと思う今日この頃だが、やっぱり羨ましい。
ずるい。
いつか、これ!っていうものを見つけたい。
いつでもそう思ってる。
14 「 空の飛びかた / ゼバスティアン・メッシェンモーザー 」