怒れない大人

怒れない大人が増えてるな〜と思う。

息子が所属してるボーイスカウトの指導者の集まりでも、いい年(50くらい?)した大人が「子供たちをどう叱ったら良いか分からない」と言っていた。

子供いわく、学校の先生は、宿題忘れても怒らないし、滅多なことでは怒らないらしい。

私の前の上司は、部下がオンライン会議で顔を出さなくても強く言えなくて、結局最後まで部下は顔出ししないままだった。

なぜ怒れないのか。
(もちろん、怒る必要が無いときもある)

ただ怒るべき時に怒らないと、子供も部下も成長しないし、その組織の規律が乱れる(何やっても許される)。

また、怒られた経験が少ないと、すぐへこたれるし、被害者意識が強くなりがち。

そして、何が褒められて何が怒られるか明確でないと、どう動けば良いのか、あるいはどう動いては駄目なのか方向性がわからないから、阿吽の呼吸も生まれないし、信頼関係も生まれない。そして結果の出せないチーム(や個人)になる。

多分軸が無いのだ。怒る側に。
(ひょっとすると自分も強く怒られた経験が無いのかもしれない)

怒る軸をどう持つかは難しいが。
例えば子育てであれば、
・安全管理(ナイフや火の取り扱い)
・人を傷つけない(言葉、暴力)
・自分のことは自分でする
・家庭の中で自分が出来ることをお手伝いする(自分の家事スキルをあげる&全体を見渡して動く能力を身につけるため)
・TVやゲームは時間を決めてやる(コミュニケーション能力下がるから)
・礼儀・挨拶をきちんとする(社会で信頼されるため)
・出来るだけ約束は守る(これも社会で信頼されるため)
とかが出来てないと怒るかな。本人のために。

社会人になると
・礼儀・挨拶・約束守る、は、当たり前。
・自分の仕事がどう他の人の仕事に影響を与えるか考えて仕事する
・(上と似ているが)一緒に仕事する仲間や取引先が、自分の言動によってどう感じるかを考えてコミュニケーションする
・全ての仕事を「何のための仕事か」の目的(や背景)を意識する。
・(不測の事態に備え)早め早めのスケジュールで動く
・生産性高く仕事する(周りをうまく使う、仕組み化する、無駄な仕事はやめる等)
・自分ひとりで仕事せず、常にまわりの状況を理解しながら動けるようにする。
が出来てないと(その人のレベルに合わせてだけど)怒る、または注意するかな。これも本人のために。

その他、親子や上司部下という関係が無かったとしても、「誰か大切な人を守るため」とか「何か社会にとって良いことをするため」という大義があるなら、怒ることもあるかもしれない。

そういう軸が無く、ただその時の自分の機嫌に応じて、怒ったり、怒鳴ったり、何か投げつけたり、暴力(言葉も身体も)をふるったりするのは最悪だけど。

でも、軸があれば怒っていいと思うし。怒らなきゃ駄目だと思う。

敬愛する(はなまる学習塾の)高濱先生いわく、特に子供の頃は、ルールがあることが大事で。家庭のルール(家訓)を、出来れば家族で話し合って決めて、それを皆で守り、それを破ったら怒る、ということをやると、子どもたちが安心してノビノビと過ごせるらしい。何が悪くて、何すると良いのかが明確だから。
(家訓だけでなくて、社訓というかチームでの約束事も事前に提示すると良いよね)

最近、仕事でもプライベートでも、イラッとする年下の子とコミュニケーションしなければいけない事があり。
(年上のイラッとする奴は怒っても仕方ないので部下でない限り放置)

その子たちは自分の部下でも子供でも無いので、どこまで怒って良いのか、注意していいのか、すごく迷ったけど。

でもその子のためにも、その子の周りのためにも、言わなきゃいかんことは言わなきゃだよなーと思う、今日このごろ。
(かなりガツンと言ってやった)

目指せ、昔いた近所の(怒るときは怒る、褒める時は褒める)頑固オヤジ。笑

以上
 


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