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二度目の初恋

つい、気づくと、


君が話していた曲を口ずさんでいて


そのとき君は、楽しそうで、身振り手振りで

一生懸命話していたことを思い出して

思わず笑ってしまう。


今日なんて、同期の腐れ縁に怖いくらい笑顔だって気持ち悪がられた。


一体何で笑ってんだって聞かれても、


答えられるはずもなくて

昨日見たお笑い芸人を、なんて、


我ながら上手いこと言ったと思ったけど


なんかおかしいと、怪しまれた。

もう、無意識に思い浮かぶんだから

どうすることもできない。


あの日、話した街に明日行ってみることにした。


君と行けるなら行きたいけれど、

ダメでも一人で延々ニヤニヤしてぐるぐる歩き回ってやる。


ちょっとヤバいやつなのはわかってるけど


もうどうすることもできない。


嬉しい自分を止められない。


あまりに久しぶりの感覚で、


この想いが叶うとか叶わないとか


今はそんなことさえ考えられない


ただ、嬉しい、君の笑顔が、


ただただ、会いたい


ただただ、話したい


それで十分で、それ以上を望んだりもしたくない。


この気持ちでいたい、しばらくは。


明日着る服を選ぶのにワクワクできるなんて


幸せだと思うから。




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