胸の奥が静かに鳴ってる
いつもより熱く、ほんの少し速く
それを認めてしまうのは、あまりに危うい
わかっているけど
止められない。
ベタな言葉しか思いつかない
目を閉じるたび
まぶたの裏に現れる
飲みすぎたカフェインのせいかもしれない
そうでないと困る。
まさかの展開が起きた。
そんなこと、あるはずないって思ったのに。
クリスマスの奇跡。
起きて良かったのか、悪かったのか
もはやわからない。
悪かったと思わなければいけないのに。
トクトクトクトク
鼓動が静かに音を立てる。
深呼吸を何度しても
それ以下のスピードにならないこの胸が
どうか今日だけでありますように
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