たくさんの新しいお客さんと出逢うために

社会との関わりが欲しい、あるいは何か自分にも他の人の役に立ちたいと思い、資格を取ったり、ハンドメイド作品を売り始める方がたくさんいる。そういう方たちは、まずどうやって商品、サービスを売り始めるのか。

最近、そういうことについて考える機会があり、自分なりに思いついたことを徒然なるままに書いてみる。と言っても「どこで売るのか」市場の問題はちょっとここでは置いておく。私が具体的にイメージしていたのは、ほんとに身近なところ。(現状、多くの方が陥る場面として)駆け出しハンドメイド作家さん、セラピストのかたがまず行動として起こしやすく、想像しやすいところ。例えば・・・

〈ハンドメイド作家系〉
●カフェに置いてもらう
●マルシェに出る
●ネットで売る
〈セラピスト系〉・・・施術がメイン
●マルシェイベントに出る
●場所を借りてやる
●自宅でやる

こんな感じ?
で、この両者に共通する「イベントに出る」という場面についてだが、自分自身もイベント出店で学ぶことが多くあったので、まずは何かしらのイベントに出ることをお勧めしたい。たくさんの新しいお客さんと、直接顔を見てやり取りできるので、今後のリピートにつながる販促ができる。あるいは自分の商品・サービスがどういう人に人気があるのか、また価格がどう捉えられるのかなど、課題も沢山見えるので、出れば大いにメリットがある。ただ、大前提として出店費用・ディスプレイ什器の費用がかかるので、コスト面のデメリットはあるが、新しく事を始めるときは、何かしらのリスクを引き受ける覚悟がないと、得るものもそれなりと個人的には思っているので、その辺は自己投資と思って欲しい。

「イベントに出る」と一口に言っても、最近は手づくり市、カフェでのマルシェ、もう様々なところでそういう類のものが開催されてているので、選ぶ方も選択肢がたくさんあっていいなぁと思う。
私は、出店者でもあり、カフェをしているので、出店“される側”になることもある。される側としていろんな人が来る中で、ある出展者とのやり取りから、「新しいお客さんとどう出会うか」についてやりとりした時に、疑問を感じたことがあった。


新規の集客について考えるとき、私が大事だと思うのは「顧客接点」をどのように配置して、目的の商品まで導線を作るか、ということ。
『目的の商品=もっとも届けたいオリジナルの価値』

うちのカフェで、マルシェ形式のイベントをやった時のこと。
そのイベントは、数人が集まってイベントを組み、みんなワンコインくらいでプチ体験を提供しようというもの。みんなで宣伝すれば、一人でやるより沢山の人に知ってもらえるし、他の人の顧客とも出会える可能性があるため、目的としては低単価・短時間でできるワークショップを用意し“沢山のお客さんを接点を持つ”こと、そして次に繋がる販促活動ができればというところ。


うちの店には子供のいるママさんのお客さんが多い。なので「子供に使えるもの」など、普段の生活をイメージさせる実用的なところを謳うと、動く人が多い。イベント自体のターゲットは、低年齢の子供連れのママさんだったので、その出店者の方に、普段販売されている子供も使える商品を、量などを調整して低価格で出しませんか?ワンコイン出なくても、少し高くても需要があると思うので、という提案をしてみた。だが、「原価が高いんです。コストのかからない大人向けのワークショップにします」との答えが返ってきた。内容を詳しくはここで書けないが、そのワークショップは、あまり聞き馴染みのないものだった。

確かに原価のかからないワークショップの方が、その出店者本人にとって負担が少ないが、お客さんの立場からするとどうだろう?あまり聞き馴染みがない、ピンとこない物よりも、自分がイメージしやすく、価格が少々高くなっても(高くなってもワンコイン+αくらいのイメージ)お客さんの利用頻度の高いものを提供出来る方法を探る方が、よくないか?と私は思う。「原価が〜…」とか、そういう話は、こちら側、裏方の問題。新規のお客様をつかみにいくときは、まず、接点が多そうなもの=お客さんの利用頻度の高いものを、提供。そして、お客さんと接点を持った後に、自分が最も売りたいもの、例えばこの方なら、大人向けのワークショップを提供して行けば良い。

大事なのは、そもそも売れるように興味を持ってもらう、自分というブランドを知ってもらうのが第一段階。たくさん利益が取れるもので選ぶより、顧客接点が多いものの方がいい。多少得られる利益は少なくとも。自分というブランドをまず知ってもらわなければ、何も始まらない。

読んでくれてありがとうございます。 ふと思った時に、心のままに書いています。 よかったらまた読んでください。