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40代女性。夫がすい癌を患いました。ステージⅣ。noteを始めたのは告知から3日目。「…

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40代女性。夫がすい癌を患いました。ステージⅣ。noteを始めたのは告知から3日目。「夫が記録したほうがいいんじゃないか」と言い、私はまだ、夢だと思いたいので記録する気持ちにはなれません。でももしかしたらここから情報も集まるかもしれない。いい未来を信じて、とにかく、書き始めます。

最近の記事

抗がん剤の副作用②

最近、膵臓癌に罹患された森永卓郎さんの発信でも話題になっているけれども、夫も抗がん剤の副作用には苦しめられた。 入院してアブラキサン+ゲムシタビンを点滴投与。 前回書いたように、発熱、皮疹。 これが、日を追うごとに強くなっていった。皮疹が腫れ上がり、歩けないほどで常にアイスバッグで冷やしている状態。解熱剤が切れると38度以上の熱。絶食になった。 みんなこういうものなのかと思いきや、ここまでになるのは珍しいらしく、皮膚科から医師が毎日数人来て写真を撮っていくとのこと。 お

    • リアルタイムの話

      告知から3カ月くらいは治療と、この状況に耐えるので精一杯で滅多に書く気にならず。 しかし、告知から5カ月たった今、いろいろ不調はあるものの夫は普通の生活を送れている。 膵臓がんと、3センチの転移性肝がんが四つもあり、何もしなければ余命3〜6カ月といわれたので、イメージではもうこの時期は伏せっている状態だったが、軽いジョギングができるくらいの体調を維持し、よく食べるし痩せてもいない。 先日のCTでは腫瘍が少し小さくなっていた。 抗がん剤は効かなくなるときが来る。 でも

      • 2023/11/1~抗がん剤副反応①

        10月30日に入院し、アブラキサン+ゲムシタビン化学療法を開始。 午前中からの予定が、薬の調合に時間がかかるとのことで午後から開始。手慣れていない感じの医師が針を刺すとのことで、なかなか入らず大変だったよう。かわいそうだが、若手医師にも育っていただかないと未来が大変なことになる。危険でなければ、やっぱり経験を積んでもらったほうがいい。 10月31日  アブラキサン+ゲムシタビン初投与。当日は体調変化なし。(お見舞いに行く) 11月1日  夜中に突然熱発してから、38度前後の

        • 2023/10/30 抗がん剤のため入院

          10月29日のAM4:00、ラグビーワールドカップの決勝。入院が10月30日になり、奇跡的に夫はテレビ観戦してから入院できた。 家族で、アルコール5%のビールを軽く飲み、朝4時にテレビを見る。 体にいいことはないだろうが、こんな無茶も今日までだと思うと切ない。ラグビーの試合を観戦しながらビールを飲むのが夫の趣味の一つだ。 観戦後、1日休憩して、翌日病院へ。 持ち物はパジャマ、下着、落としても割れないマグカップ、ストロー、洗面セット、マウスウオッシュ、かかともカバーする

        抗がん剤の副作用②

          2023/10/21 医大専門医受診

          初診を経て、専門医受診。今日もまた、いろいろ怖いことを聞くのだろう。つらい。行きたくない。でも、すぐ行かなければいけない。 気丈に振る舞い、どこで受診なのか、確かめる。 病院はきれいで明るくて、気持ちが和らぐ。 今日診てくれる医師が、誰なのか分からない。 さほど待たずに呼ばれて、診察室に入る。 少し驚いた。若い女性だった。 私はジェンダーを学んでいて、男尊女卑思考はないほうだと思っていたけど、驚いてしまった。 女医は産婦人科か皮膚科というイメージもあった。 医

          2023/10/21 医大専門医受診

          ならなくちゃ、急がなくちゃ、ばかりで、あまりにも疲れてた。全国から一カ月も経ってない。しかもオーガニックカルトの義姉に食べ物を縛られて食べる気も起きなくなり、パワーがゼロになってしまった。今日、何もする気がなくなりウトウト。明日は頑張れるかな。

          ならなくちゃ、急がなくちゃ、ばかりで、あまりにも疲れてた。全国から一カ月も経ってない。しかもオーガニックカルトの義姉に食べ物を縛られて食べる気も起きなくなり、パワーがゼロになってしまった。今日、何もする気がなくなりウトウト。明日は頑張れるかな。

          その状態を受け入れるか。私はいろいろ病気したけど、医療の力を借りて仕事もちゃんとやってきた。夫の大病に怯えているけど、こうなった以上、受け入れて、それでも楽しく生きるんだ。今だって、わらえないことはないんだから。

          その状態を受け入れるか。私はいろいろ病気したけど、医療の力を借りて仕事もちゃんとやってきた。夫の大病に怯えているけど、こうなった以上、受け入れて、それでも楽しく生きるんだ。今だって、わらえないことはないんだから。

          オーガニックカルトをまともに相手すべきではない。でもあまりに治療を阻止しようとするので、キレた。最低な人だ。

          オーガニックカルトをまともに相手すべきではない。でもあまりに治療を阻止しようとするので、キレた。最低な人だ。

          2023/10/19 子どもに伝える

          宣告を聞くのもつらいが、人に宣告するのもつらい。 次は子どもに伝えなければならない。黙っていたいが、時間がない。 今の、夫と仲が悪く態度が冷たいままでは、後悔するかもしれないから、すぐにでも伝えた方がいい。もう大学生だし。 ただし、親への甘え方は小学生並み。メンタルも弱い。私が娘のパニックも受け止めなければならない。 この日、前日にバレーの授業中で、腕が痛いから病院にいく、と「連れていってほしい」雰囲気を出していたので、夫のことで頭がいっぱいのまま朝から子どもを整形外

          2023/10/19 子どもに伝える

          2023/10/19 医大病院初診

          8時から、医大病院の初診受付。都心の綺麗な病院。明るい。 発券機で、番号は25番とか。時間になると、次々呼ばれて待ち時間が短い。 父が入院していた病院はもっと暗かった。ただ、明るくても怖い。怖い。 これからなにが起こるんだろう。 ここには重病の人ばかりがたくさんいる。 怖い。 受付に呼ばれ、紹介状を渡す。 あの中に、つらいことがたくさん書いてある。 怖い。 案内された診察へ行くと、 「明後日、膵臓の専門医がいる。本当は一カ月とか待つけど、直近の合間で診ても

          2023/10/19 医大病院初診

          2023/10/16 

          再び、診断を受けた病院。 土日で、かなりいろいろな情報が夫のラグビー仲間からもたらされ、自宅からの行きやすさや受けたい最新治療があるかなどを加味して候補を二つに絞った。 「ここがだめなら次」という時間はない。 夫はラグビーや、会社の人たちがいるから、たくさんの人が助けてくれる。 もし自分が同じことになって、誰かこんなにしてくれるだろうか。家族以外には、思い浮かばなくて少し夫の付き合いが羨ましくなった。 病院に行くと、「やはり今決めて、すぐ紹介状を作る」と言われた。

          2023/10/16 

          オーガニックカルトが嫌い。

          オーガニックカルトが嫌い。

          2023/10/13 宣告のあと

          これを書いているのは、2023/10/24 2023/10/13 宣告の直後、向かった取材の執筆を、ようやく始めた。録音を聞くのが、怖いのもあるし、ここまで10日間、検査まで、しょっちゅう病院に行き、土日は、二人でゆっくり過ごしたかったり、仕事がほぼ進んでいなかった。 あの日、駅前で、カメラマンの女性と落ち合って、「ご家族、大丈夫でした?」と聞かれた瞬間、涙が止まらなくなった。 「ごめんなさい、何も考えないで聞いちゃって」 カメラマンが慌てている。 「すみません、すみ

          2023/10/13 宣告のあと

          2023/10/14 病院が決まるまで・自然食信仰

          夫のラグビー仲間や、友達や、会社関係に、進行したすい臓癌だという状況を知らせ、病院や治療法の情報を集める。 みんな、真剣に、知っていることをどんどん、連絡してくれる。 夫が、感動してか、恐怖でか、泣いている。 私は、目の前で、泣いてはいけないと思って我慢する。自分がしっかりしなければ、夫は落ち込むことができないと。 かなり、いろいろな情報が来て、電話も来た。 有名な専門病院の話はやはりたくさん来る。 夫の友達が電話で情報をくれているが、その後ろでしゃべっている奥さん

          2023/10/14 病院が決まるまで・自然食信仰

          2023/10/13 確定診断?の日

          「?」というのは、これを書いている2023/10/24の時点で、組織を取って病理に回っているところなので、本当の意味での確定診断は組織の結果がわかってからかもしれない、という意味。 この日は「家族と一緒に来てください」と言われ、夫がCT検査を受け、その結果を一緒に聞く日。 取材2件をライターとカメラマンに振り、夜19:00からの取材はライターがつかまらなかったのでカメラマンと私で行くことにした。ショックが大きく、眠れていないし、ほかのことなど考えられない状況で、急遽頼りに

          2023/10/13 確定診断?の日

          初受診の日

          朝、夫が「お腹が痛い、なんか変」という感じでつぶやいて、病院の診察券を探していた。 ラグビーをしていていつもどこか痛いので、「痛い」ではそんなに早々病院に行こうとはしない人。小さな違和感を感じた。 15:15 「今日は忙しいか」夫からLINE 「まあまあ。なんで?」 「落ち着く時間あれば教えて」 「とりあえず明日14:30~、ここの駅に来てほしい。仕事、調整できる?」 この時点で、大病の告知だと思った。 いつも私の仕事を優先して、急に来いなんて、一度も言ったことがな

          初受診の日