2023/10/19 医大病院初診
8時から、医大病院の初診受付。都心の綺麗な病院。明るい。
発券機で、番号は25番とか。時間になると、次々呼ばれて待ち時間が短い。
父が入院していた病院はもっと暗かった。ただ、明るくても怖い。怖い。
これからなにが起こるんだろう。
ここには重病の人ばかりがたくさんいる。
怖い。
受付に呼ばれ、紹介状を渡す。
あの中に、つらいことがたくさん書いてある。
怖い。
案内された診察へ行くと、
「明後日、膵臓の専門医がいる。本当は一カ月とか待つけど、直近の合間で診てもらうから来てください」
また、緊急性。
前の病院でも、今も、医師が焦っているのがわかり、とにかくすぐにでも治療を開始できるようにと最速で呼び出され、次の予定を決める。
そんなに悪いのかー。
何よりもそこに、事態の深刻さを感じる。
話した後、医師がエコーを撮って、胃からの内視鏡で検査や組織採取ができるかの判断をしている。
「ぎりぎりいけそうです」と膵臓専門医らしき人に電話している。
エコーの画像は、素人には全然分からない。しかし胃内視鏡からすぐ後ろにある膵臓のエコーを鮮明に撮って、そこから針を出してがんの細胞を撮ると。胃に穴が空いても大丈夫なのか。
いずれも夫は冷静に聞いている。
先生が話すことを必死でメモする。
このまま倒れてしまいたい。
でも、最短で治療を開始するには、私がしっかりしないといけない。
また、これは取材だと思い込み、話を聞く。
すでに、精神的にはかなり参っていると思う。でも奮い立たせる。次々と、やることがある。
膵臓の先生に診てもらえることになって、急にあさって、病院にまた来ることになった。
また、取材の日だった。リスケか、記事自体お蔵か、考える。こんな状態で仕事をやっていけるのか。
やっていくしかない。
治療も、仕事も、やっていかないといけないんだ。
だんだん、とぼとぼ歩くようになってくる。
意識を持っているだけで精一杯という感じ。
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