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2023/10/19 子どもに伝える
宣告を聞くのもつらいが、人に宣告するのもつらい。
次は子どもに伝えなければならない。黙っていたいが、時間がない。
今の、夫と仲が悪く態度が冷たいままでは、後悔するかもしれないから、すぐにでも伝えた方がいい。もう大学生だし。
ただし、親への甘え方は小学生並み。メンタルも弱い。私が娘のパニックも受け止めなければならない。
この日、前日にバレーの授業中で、腕が痛いから病院にいく、と「連れていってほしい」雰囲気を出していたので、夫のことで頭がいっぱいのまま朝から子どもを整形外科へ連れて行った。
仕事もあり、夫の病院もある。大学生の子どもも赤ちゃん並みに甘えてくる。しんどい。
帰りはもう夫の病院の時間に間に合わないので、自分で帰ってもらうが、結局、仕事は全くできなかった。ただ、「何かあった」感は出して近々夫のことの衝撃に備えておいてもらうことにはなった。
駅でいったん夫と別れ、コンビニでお菓子を買って、帰って一緒に洗濯物を取り込む。
「ねえ、なんかあった?」と娘。
「なんかあった」空気は昨日から出しておいた。
「お父さん、病気した」
「何?」
「がん」
「何? ひどいの」
「膵がん。ステージ4」
子どもの目から涙が溢れた。抱きしめる。
「つらいけど、お母さんは諦めてないし、治るように頑張ろう」
子ども、部屋に戻る。たぶん彼氏にLINEしている。
これで甘ったれを治して戦力になってくれればいいのだが。
夫には、この日、娘に言ったことを言わなかった。自分がつらいのもあるし、急に二人の態度がおかしくなるのもつらい。
夫は娘に、いつも通りに接している。
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