8. フォルケの若者たちの恋愛事情
前回の恋バナに引き続き、フォルケでの恋愛事情を。私は旦那さん一筋なので私のじゃないです。周りの人たちの。
フォルケホイスコーレ。大人のための学校で、対話を通じて色んなことを学べる北欧独自の教育機関。生活の全て(食堂も教室も寮も)が学内にあるため、学期内は学生同士の濃いコミュニティが出来上がります。
なので、若者が集う学校ではあちこちで甘酸っぱいナニカが起こり、そこはかとなくラブな空気が漂ったりします。こういうの、国籍関係なく万国共通の文化なんだなぁ( ^ω^ )
結構早いスパンで惚れた腫れたやなんや感やがあるので、若い子はすごいなぁって眺めていたら
『こんなの大学で普通にあったでしょ』って同年代の日本人の友人に言われてしまいました。合ったような気もするし無かった様な気もする…。中学卒業以降高専→大学→大学院→会社と工学系の道を爆進していたので、男女比が半々の環境に身を置くの15年ぶりくらいなんですよね。。。軽く異世界だぜ٩( ‘ω’ )و
夜はお酒飲みながら恋バナが繰り広げられげられたので、面白そうだし聞き役で参加してました。誰が可愛いだのかっこいいだの、気になる人はいるのか、などなど。こういう話題も万国共通なんですね。
フォルケラブなんて言葉もあるみたいで、ラブな気配があると一瞬で噂が広まります。夜の恋バナでも追及されたり。
恋愛に関する感覚とか常識って同じ国の人でも色々違うけど、国が変わればさらにその違いが顕著になるので、フォルケの授業でよくそういった話を取り扱って議論したり異文化交流したりしてました。そもそもヨーロッパは日本の様な告白文化はないので、まず交際に発展するまでの過程が違い過ぎますし。
2020年1月からのデンマークの文化と言語の先生がデンマーク人の中でもはっちゃけ系の人だったので、『結婚しても酔った上であれば、他の人とナニカが合っても正直に話せばオールOK★』なイケイケ思想の持ち主だったので、日本とか中国のアジアな恋愛感は理解するのが難しかったらしい。。何回言っても色々信じてもらえなかったり、『正気か?』を繰り返されたり。正気ですよ…
(2019年8月から12月まで担当してくれていたデンマーク語の先生は、年末をもって退職された。大学で新しく学びたいことがあるらしい。すごい。素敵)
クラスメイトの中国人は、『デンマークに来て何が恋愛なのか、何が恋愛じゃないのか色々分からなくなった(遠い目)』とぼやいていました。わかる、わかるよその気持ち。
そもそもデンマークでは『恋愛も結婚も自由』な風潮が強くて、実は離婚率が高いわ(約45%。日本は約35%)継母継父が居る過程が当たり前だわ、住宅不足な都市部ではパートナー以外の異性同士でシェアハウスするのが普通だわ、ちょっと自由すぎて最初は理解が追いつかなかったりしましたもん。
てういか、デンマークの中での自由すぎてはっちゃけ系のこの先生が、デンマーク人代表として恋愛を語るのは大丈夫なんだろうか…。かなり偏った人選な気がするぜ。偏り具合は人のこと言えないので、私は基本『日本人って〇〇なの?』な質問系は必ず『人によるけど』とか『そうじゃない人ももちろん居るけど』を枕詞に答えているのに、この先生は『これがデンマークさ(キラッ』って言い切っちゃってる…
まぁ、そんな自由(?)な風潮のデンマークでも、個人差はあるので一途な純愛貫いてるクラスメートもいましたが。色んな違いを発見できるのって楽しいですね。
ちなみにこのはっちゃけ系デンマーク語と文化の先生は、『アジア人が人前でちゅっちゅハグハグしない(*人による)』ことに衝撃を受けたらしく、しばらくその事実を受け止めきれなかったそうです。
うちら夫婦が全くいちゃついていないことに勝手に危機感を覚えてくれて、何回『シャイなのもあるけどそういう文化なんだ』と説明しても信じてくれず、挙句学校の共有スペースの模様替えする時に『角をカーテンで少し隠してやれば、みんな恥ずかしがらず感情のままキスもハグもできるのでは』と明後日な解釈をして、さも良いことを思い付いたかの様に提案してくれました。
だから、そういう問題じゃないんだってば。そんなものを用意されても使いませんから。『感情のままに行動しなよ★』と言われても、その通り行動した結果人前でイチャつかない選択肢を選んでいるわけで…
『アジア人たちは感情のコントロールがとても上手いんだね』と最終的に自分を納得させていました(笑)
ちなみに、学校一のモテ男くんは『キスもハグもそれ以上も普通に友達ともするよ。女友達にはジェントルマンとして腕を貸してエスコートもするし、ベッドで一緒に寝るのも普通に友達とするし。手を繋ぐのは彼女とだけだけどね///」と証言してましたし。色々基準が違いすぎて混乱するぜ…。
そのモテ男(仮名)は普通に紳士でいいやつなので、2020年7月からアイスランド1周旅行に出かける際、でかいキャリーケースをコペンの自室に預かってくれたり、前泊させてくれたりしました。
普通にいいやつ。
『コペンで一番美味しいのはピザだから」ってピザ奢ってくれました。ありがとうありがとう。手前のピザがカメラマンの旦那様のぶん。
そんなこんなで恋愛事情の思い出でした。アイスランド旅行記は別マガジンで公開しているので良ければそちらも覗きにきてください( *`ω´)
Vi ses!
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