歌のない歌詞 その8
明日へ続く道は陽炎のように
追いかけて走っても遠ざかって
探して見つけてもまた見失って
どこかに置き忘れた小さな希望
空を見上げないときも輝く星のように
疲れ果てた背中を照らしてくれた
歴史には残らない 無数の瞬間を
生きていくんだ 僕らは
心を重ねながら
わかり合えることは少なくても
街行く人々の後ろ姿にさえ
光が見える
歩いてきた日々は幻のようで
景色も音も言葉さえも
時の間に間に見失って
誰も気付かないような苦しみの中を
生きていくんだ 僕らは
心を震わせながら
痛みに飲み込まれる長い夜は
胸に手を当てれば心の底に
光が見える
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